心療内科行く前に知っておきたい「初診」の流れ カウンセリングは「心の中」を整理する機会だ

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診断時には、医師から病名や治療方針などの説明がされます。わからないことや不安なこと、疑問に感じることがあれば、遠慮なく医師に聞いてください。

インフォームド・コンセント(informed consent)という言葉があるように、医師が患者にきちんと説明をし、患者は納得したうえで治療を受けることが大切です。医師の適切な治療と患者の前向きな姿勢があって、はじめて望ましい治療効果が得られるのです。

診断に際して医師が伝える主な事柄は、次の4つです。

①病名

症状や問診の内容、検査の結果を総合的に判断して導き出された病名が告げられます。病名を確認し、その病気について説明を受けます。現れている症状の原因や理由についても説明してもらいましよう。

②治療方針

医師より治療方針について説明を受けます。わからないことや不安なことはもちろん、ほかの治療法などについても知りたいことがあれば、その場で質問して説明を受けましょう。

③薬

処方される薬について、薬の名前、作用・副作用、服用の仕方などが説明されます。わからないことはそのままにせず、きちんと確認しましよう。

④治療期間

治療に要するおおよその期間を確認しましよう。ケースバイケースとはいえ、多くの症例を診てきた医師の判断は参考になります。期間の目安がわかると、仕事や家庭のことなども調整しやすくなるでしょう。

なお、治療費の目安も聞き、おおよそのかかる費用を把握しておくと安心です。

問診・カウンセリングの上手な受け方

症状を医師に伝えるために情報を整理しておく

治療にあたって心療内科の医師が充分に知りたいと考えているのは、患者の体の状態、心の状態、そして原因として考えられるストレスの内容です。

そのため、とくに初診時には基本となる情報を簡潔に伝えられるように心がけたいものです。その場で慌てないために、基本情報は事前に整理し、メモに記して用意しておくとよいでしょう。

次ページ用意しておきたいメモの内容
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