人事異動のミスリードが引き起こす残念な真実

「本心を聴くチカラ」が業績を左右する要因に

プロジェクトリーダーなどの大事なポジションで、なぜ人選のミスリードが起きてしまうことがあるのでしょうか(写真:xiangtao/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

産業カウンセラーの立場として相談を受けていると、働く本人の意思と会社側の決断の相違を目の当たりすることも多くあります。正解はなく、結果の検証にすぎませんが、最近よく遭遇するパターンについて書いてみたいと思います。

選ばれたA氏と選ばれなかったB氏

30代前半の男性2人、A氏とB氏の例を挙げたいと思います。2人は同期で、社内の新しいプロジェクト立ち上げにあたり、どちらかをそのリーダーにするという話が持ち上がりました。2カ月をかけて、勤怠をはじめ、試験、レポート、面接での選考が行われ、その結果リーダーにはA氏が選ばれます。

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その後、選ばれなかったほうのB氏から相談を受けました。

仕事が好きで、今までも自分なりに努力してきた。周りにも認められていると感じ、それに応えようという気持ちもつねに持っていた。

今年に入ってすぐに新しいプロジェクトが立ち上がる話が出て、そのリーダーの候補となり、すごくうれしかった。

絶対に勝ち取るという意気込みで取り組んだ。しかし、残念ながら選ばれず、落ち込んだ気持ちを引きずっている。仕事にも身が入らない。

選考に落ちた理由は、今一つやる気が見られなかったとのこと。確かに自己アピールは苦手だ。どちらかというとコツコツと地味に仕事をしていくタイプ。決して社交的ではない。自分を十分に表現できなかった。

新しいプロジェクトに関わりたかった。自分は独身で一人暮らしだし、残業や出張が多くてもまったく問題なく邁進できたのに――。と、ひどく落ち込んでいる様子が見て取れました。覇気はなく、顔色も精彩に欠けていました。

しばらくして、A氏が今度は相談に訪れました。話を聞いていくうちに、あのB氏と競った相手だということがわかり、驚きました。

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