運動が続かない人に「ラジオ体操」が最適な理由 「第2」のダイナミックな動きは意外と高負荷

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──運動経験がない人は休憩を入れないとキツそうですが。

新田:まあ、そもそもHIITトレーニングは上級者向けなので、運動不足の人は体が動かすことに慣れるまで15秒間のインターバルを入れてもいいかな。

──このエクササイズの利点は?

新田: 時短で体が鍛えられること。これが最大のメリットです。痩せたい人はもちろん、血糖値がレッドゾーンの人には特におすすめ。糖がうまく体の中で代謝できる体になれますよ。

もちろん身体機能の向上も図れるので、スポーツのパフォーマンスを上げるうえでも有効です。ただし、血圧に異常のある人は心拍数が上がると血圧も上昇するので控えたほうがいいですね。

──時短ということですが、具体的にはどのくらい行えばいいんですか?

新田: 今回も3つのラジオ体操をピックアップしました。はじめは各エクササイズを15秒間、全力を出し切るイメージで行います。それを3セット。1セット計45秒だから、3セットをフルに行うと2分15秒で完了ということになります。

ただ、いきなり3セットをこなすのはキツいと思うので、1セットから始めて、徐々にセット数を増やしていってもいいです。

で、体が慣れてきたら、今度は各エクササイズを30秒間、それを3セット。今度は1セット計1分30秒だから、3セットをフルに行って4分30秒。これも1セットから始めて、徐々にセット数を増やしていく感じでいいと思います。

──話が戻りますけど、なんでインターバルを入れちゃダメなんですか?

新田: 休みを入れちゃうと筋肉への刺激が弱くなってしまうからです。今回のポイントは、最初から最後まで筋肉や心肺系に強い負荷をかけ続けることですから。

全身を使うラジオ体操でスタートダッシュ!

──まずは「腕と脚を曲げ伸ばす運動」。動きが大きくてキツそうですね。

新田:ラジオ体操第2はダイナミックな動きが中心なので、スピードアップすると相当キツいはずです。この体操は両腕、太モモ、ふくらはぎの筋肉を集中的に鍛えられるエクササイズ。

とくに、カカトをできるだけ高く上げるようにすると、ふくらはぎの筋肉に筋肉痛になるほど刺激が入ります。最後は両腕が上がらなくなるというくらいまで追い込むようにしてください。

【腕と脚を曲げ伸ばす運動】

ラジオ体操第2の定番。両腕を上へあげ、リズミカルに腕と脚を曲げ伸ばす(写真:「OCEANS」編集部)

──最初のエクササイズだけすでに出し切っちゃう感が……。

新田: 最初にキツめのエクササイズを行う理由は、全身の筋肉にスイッチを入れるためです。後先考えず、とにかく追い込んでください。

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