中田敦彦がテレビ→YouTubeへ舞台を移した訳 失敗を重ねたって挑戦続ければ最後には勝てる
YouTubeスターに凌駕された”現実”
――新刊で、オンラインサロンとYouTubeに明け暮れる日々について書かれています。
YouTuberに転身する前から複数のレギュラー番組は抱えていましたし、僕はメディアで顔を見るほうの芸人だったと思います。
でも、2017年あたりから方向性を変えました。それは『PERFECT HUMAN』(オリエンタルラジオが率いる音楽グループ、RADIO FISHの楽曲)がヒットしても、漠然といしした不安がまったく消えなかったからです。
「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日)に出演しても、つねに「人の番組に出させてもらっている」という感覚がありました。
番組に自分を“最適化”してねじ込み、他人に自分のキャラクターを売り込みながら出演することに限界を感じていたというか。
実際に15年間実験してみたけれど「どうやら僕はテレビ向きじゃない」と実感したことも大きいですね。
テレビは今、50代以上の視聴者に向けて同じタレントが出演し続けている状態です。
いわば、コンテンツが新陳代謝されていない。
それに対して、「芸人が入れ替わらないのは、若い世代の人間がふがいないから」という論調もありますが、はたして本当にそうなのだろうか、と。
僕らはデビューして2〜3年で冠番組持たせてもらいましたが挫折し、そこから再び実力をつけてゴールデンの特番を持ちました。
でも結局、視聴率はとれず。そのときに見せられた数字で、30代の視聴率は取れているけれど、50代が取れていないと知りました。
あ、このプラットフォームでは、単純に求められていないんだ、と思いましたね。
「自分が単体でできるコンテンツ」を必死に探した結果、YouTubeやオンラインサロンにたどり着いたという流れです。
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