猫が自分の名前も飼い主の声もわかっている訳 呼びかけてもツンデレだが実は聞き分けている
すると!!!
1回目の「あれ?」という反応が、もう1回復活しました!
つまり猫は、知らない人の声と飼い主の声を区別しているのです。
「はぁ~、よかったよかった。猫もさすがにそこは理解してくれていたか~」とホッと胸を撫でおろしたくなる結果ですね。
しかし! 安心したのも束の間、実験結果の猫の反応をよーく見てみると、犬のように「笑顔で」(例:尻尾を立ててなど)駆け寄ってくるような反応を見せる猫はほとんどいませんでした……。
尻尾を動かしたり、耳を動かしたり、頭を動かしたりするに留まるコがほとんどだったのです。
わかっているのに、「私わかっています!!」と積極的に表に出さないところが猫の魅力なのかもしれませんね。
早朝・夕方の大暴れも耳のよさが原因?
生物はそれぞれ感覚器から得た情報をもとに行動を決めています。そのなかでも、種によって重きを置く感覚情報には差があることがわかっています。
例えばモグラは地中にいるので、目が退化してほとんど見えません。そのため、視覚情報はあまり頼りにせず、触覚などの感覚器からの情報から行動を決めています。
イルカやコウモリは超音波を発し、その跳ね返りによって物体の大きさや物体までの距離などを判断しています。
私たち人や人と近縁の霊長類は、視覚からの情報を重視している生き物です。
では、猫の場合はどうでしょうか?
人の可聴域は20Hzから20kHzなのに対して、猫の可聴域は48Hzから85kHz。
人には聞こえない「超音波帯域の音」が聞こえることがわかっています。
このように、猫は聴覚が非常に優れているため、耳から得られた情報に頼って物事を判断していると考えられます。
もちろん、目から見えた情報も用いていますが、その比重は耳からの情報の方が大きいという研究もあります。
その種が重きを置く感覚情報は、活動時間とも関連しています。
人や霊長類が昼間の明るい時間帯に視覚を頼りに生活する一方で、猫は薄明薄暮性。朝方や夕方の薄暗い時間を活動時間とし、獲物が立てる音を頼りに狩りをしています。
早朝に猫が家で大暴れしている音で目覚めることもあるでしょう。それは猫のこのような性質が関連しているのです。
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