犬を売らないペット店が岡山で人気の事情 殺処分されてしまう元凶は命の売買にある?
岡山市にあるペットショップ・シュシュ(chou chou)が「ペットを売らないペットショップ」として話題だ。岡山県、岡山市、倉敷市の動物愛護センター・保健所で殺処分を待っている犬を引き取り、里親探しをしているのだ。
無償で希望者に譲渡し、一切、犬の販売(生体販売)は行っていない。なぜそんな商売が成り立つのか、同店を訪れた。
店内にある「里親探しコーナー」
岡山駅から車で5分ほどのところにその店はあった。店内に入るとたくさんのペット用品売り場が中央に配置され、右側に「里親探しコーナー」がある。
一般的なペットショップの3倍くらいの大きさのあるケージが4つあり、それぞれに殺処分から逃れた犬たちがいた。
店の奥にはトリミング室が2室。平日の日中の訪問だったが、気持ちよさそうにカット、シャンプーをしてもらう犬たちで「満員御礼」状態だった。
同店はダイレクトメーリング(DM)発送などを手掛ける株式会社グロップが2006年から経営するペットショップだ。はじめは通常のペットショップと同じく、ペット販売をしていた。同社が直接ペットを販売するのではなく、現在の里親探しコーナーの場所をテナントとしてペット販売業者に貸していた。
現在の大きなケージの上にはかつての小さいケージが残っており、いかに多くのペットがぎっしりと陳列され、売られるのを待っていたかがわかる。
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