セレブ実践「朝ごはん抜き断食」がヤバい理由

16時間断食に特化した驚きの研究結果が出た

アラバマ大学バーミンガム校の研究者、コートニー・ピーターソンは、「時間制限によるファスティングの効果は予想されたより小さかったかもしれないが、もっと早い時間に食事をすれば、より大きな成果が得られた可能性もある」と言う。ピーターソンもインターミッテント・ファスティングについて研究しているが、今回の研究には参加していない。「まだ結論は出ていない」とピーターソンは言う。

世界の多くの文化が、宗教的な理由などにより断食を実践している。しかし、ファスティングの人気が高まったのは、小規模な研究によって、ファスティングが寿命を延ばすことや、またメタボリック症候群にかかわるさまざまな点で効果があることが示されたからだ。たとえば、コレステロール値やインスリン抵抗性の改善などだ。

時間制制限法以外のやり方もある

インターミッテント・ファスティングは、時間制限法以外にもいくつかやり方がある。たとえば、隔日に行うやり方では、1日おきに500キロカロリー以上は食べない日を設ける。また、「5:2ダイエット」では、1週間のうち5日間は普通に食事をするが、2日間は食事をとらない。

しかし、1日中まったく食べない、あるいは少ししか食べないのは、難しいと感じる人が多い。イリノイ大学シカゴ校教授で、栄養学を専門とするクリスタ・バラディが研究で明らかにしたところによると、時間制限によるファスティングは、ほかのパターンのファスティングに比べると、体重の減り方が遅い。

しかし、このやり方がファスティングの中では最も取り組みやすいという。バラディによると、1日のうち8時間の枠内だけで食べると、摂取カロリーが1日当たり300キロカロリーから500キロカロリーくらい少なくなる人が多いという。なお、バラディも今回の研究には参加していない。

「このやり方の最高な部分は、食べてよい時間枠内であれば、制限が何もないことだ」とバラディは言う。「糖質やカロリーを計算する必要がないし、食糧庫にある食品を入れ替えなくて済む」。

バラディは近いうちに、時間制限によるファスティングを1年間かけて研究する予定だ。「このダイエット法がこれほど人気なのに、研究がわずかしか行われていないので、とても魅力を感じる」。

(執筆:Anahad O’Connor記者、翻訳:東方雅美)
© 2020 The New York Times Company

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