セレブ実践「朝ごはん抜き断食」がヤバい理由

16時間断食に特化した驚きの研究結果が出た

セレブに人気の朝食を抜いて16時間断食をする「16:8」ダイエットの落とし穴とは?(写真:everydayplus/PIXTA)

流行中の減量法に、「インターミッテント・ファスティング(断続的断食)」がある。しかし、その中でも一般的な「時間制限法(1日のうち、食べない時間を決める方法)」では、ほとんど体重は減らず、逆にデメリットが生じる可能性があるという。筋肉の減少だ。

新研究では「16:8ダイエット」を厳密に検証

1日のうち12時間以上断食する、時間制限法のインターミッテント・ファスティングが、新たな研究で厳密に検証され、医学誌『JAMAインターナル・メディシン』に発表された。インターミッテント・ファスティングはダイエット本や有名人による口コミで人気となり、時間制限を実行している人は通常、朝食を抜いて、すべての食事を正午から夜8時くらいの間に済ませる。すると、結果的に毎日16時間断食することになる。

ここ1年ほどの間に行われた研究では、時間制限法のインターミッテント・ファスティングが体重減少やメタボリック症候群の改善につながることが示唆されていた。ただし、これらの研究結果の多くは、動物実験で得られたものだったり、人間を対象としたものでも比較的短期間の小規模な実験だったりした。

専門家らの説明では、このダイエット法が効果をもたらすのは、食事可能な時間には食べたいものは何でも食べられるが、その時間枠が短いため、結果的には摂取するカロリーが少なくなるからだという。

新たに発表された研究では、過体重の成人が、継続的に1日16時間断食し、すべての食事を正午から夜8時までの間にとるように指示された。一般的には「16:8ダイエット」と呼ばれるやり方だ。

しかし、このダイエットの結果、効果はほとんど何も得られなかったという。3カ月の調査期間で、減少した体重は平均でわずか0.9キログラムから1.6キログラム。対照群(ダイエットを実施しなかったグループ)と比べて、わずかに多いだけだった。さらには、この体重減のかなりの部分が体脂肪の減少ではなく「脂肪以外の部分」の減少であり、そこには筋肉も含まれていた。具体的には、体重減少分のうち65%が脂肪以外の減少であり、その割合は通常の体重減で見られる値の倍以上だった。

次ページ研究者自身も結果に驚く
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT