深田恭子「年齢の概念を無力化する」3つのスキル

かわいさを保つアイドル女優は多くを語らない

その意味で深田さんは、さまざまな年齢の役柄を演じる女優という職業を超えた存在なのかもしれません。たとえば、「永遠のアイドル」と言われる松田聖子さんの高い歌唱力が数年に一度のレベルでフィーチャーされるように、今後は深田さんの演技力が称えられる可能性はあるでしょう。

ここでのポイントをビジネスシーンに置き換えると、同僚でも取引先でも、「スキルへの評価よりも『好き』と思われる人のほうが、年齢や加齢を感じさせずに話が弾みやすい」ということ。さらに、相手から見て「好き」な人で居続けられれば、そのうちスキルを評価されるタイミングも訪れるでしょう。「好きな人だからスキルが評価されやすい」のであって、「スキルがあるから好きになる」というケースは極めて少ないのです。

語れば語るほど加齢を感じさせる

最後に、深田さんが年齢という概念を無力化している3つ目の理由を挙げると、それは「多くを語らない」コミュニケーションスタンス。

年齢を重ね、経験が増えるほど、特に成功を収めてきた人ほど、長々と語ったり、上から目線の言動になったり、こなれた感が出てしまうものです。一般企業で「上司の話が長い」、学校で「校長先生の話が長い」と言われがちなことからも、そのことがわかるのではないでしょうか。それは俳優の世界も同じで、トップシーンで活躍し続ける人ほど、番宣出演や映画公開イベントなどに慣れて話が長くなり、大物感を醸し出すことで加齢を感じさせるものです。

多くを語るほど、加齢を感じさせてしまう以上、若々しく見せるためには、必要レベルの言葉に留めるのが得策。その点、深田さんは10代のころから現在まで、多くを語ることがめったにないため、加齢を感じさせません。

もともと本当に会話がうまいのは、会話の主導権を握り、語彙が豊富な人ではなく、短い言葉で印象を残し、あいづちなどのリアクションで好印象を与えられる人。自分の話が長くなるほど聞いてもらいにくくなり、さらに加齢を感じさせやすいのですから、ビジネスパーソンのみなさんも、深田さんのような多くを語らないコミュニケーションスタンスを採り入れてみたらいかがでしょうか。

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