子供部屋がないほうが、家族仲がより深まる訳 在宅長時間化で親と子の居場所はどうなるか

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コロナ禍の在宅勤務や在宅学習といった経験によって、住まいの中での親子の距離感が変わった家庭も多いだろうが、成長段階に応じた距離の取り方をすることで、よりよい関係性が築けるようだ。

森元さんは、幼児期のお子さんが2人いるお母さんでもあるが、今回の外出自粛中に親子で勉強や仕事をすることが増え、子どもの興味を引き出す機会も増えたと感じたそうだ。

親も集中して仕事ができるように

家事を見ていたことで、子どもが家事の手伝いをするようになったり、上の子が恐竜に関心を持った状況に合わせ、図鑑や映像を提供したことで、今ではすっかり恐竜博士になったという。子どもが熱中できるものを見つけてあげられると、親も集中して仕事ができるようになるらしい。

さて、研究員の富田さんによると、「ホームコモンズ」や「ミニラボ」などの提案は注目されてきたものの、なかなか実現してこなかった。だが、在宅勤務などの経験をしたことで、すぐにすべてを取り入れることはないにしても、実現が加速して数年で定着していくだろうと予測している。

住まいに求められる機能が多様化している今、家族ごとに我が家での暮らし方を見直し、親も子も快適な場所でほどよい距離感が保てるような工夫を考える必要があるだろう。

山本 久美子 住宅ジャーナリスト

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やまもと くみこ / Kumiko Yamamoto

早稲田大学卒業。リクルートにて、「週刊住宅情報」「都心に住む」などの副編集長を歴任。現在は、住宅メディアへの執筆やセミナーなどの講演にて活躍中。「SUUMOジャーナル」「All About(最新住宅キーワードガイド)」などのサイトで連載記事を執筆。宅地建物取引士、マンション管理士、ファイナンシャルプランナーの資格を有す。

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