米FRBの出口戦略、利上げはまだ遠く


 ギリシャの財政危機、中国の預金準備率の連続引き上げ、米FRB(連邦準備制度理事会)の公定歩合引き上げ示唆など、相次ぐ“悪材料”に、株式市場や為替市場が揺さぶられている。

本格的な利上げの条件は整わない

10日、FRBのバーナンキ議長は、米下院金融サービス委員会で議会証言を行うはずだったが、ワシントンを襲った豪雪のため延期となった。だが、発表予定原稿はFRBのホームページで公開された。

その中で示されたのが「FRBの出口戦略」。まず、金融市場の改善を受けて、ドルの流動性危機に対応するために導入したプログラムを終了しつつあると説明した(下図)。

そして「通常の公定歩合貸し出しの条件も正常化するプロセスにある」とし、「貸し出しが保証されている最長期間を90日から28日に短縮したが、さらに縮めることを検討」し、「公定歩合とFFレート(銀行間短期金利)の誘導目標のスプレッド(利回り格差)を若干拡大させることを検討する見通し」と述べている。つまり公定歩合の引き上げだ。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 岐路に立つ日本の財政
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT