――協働ロボット市場はデンマークのユニバーサルロボットが先行し、他のロボットメーカーの参入も相次いでいます。どのようにシェアを獲得しますか。
正確な統計がないので、市場で言われていることだが、安全柵の中で使われる従来の産業用ロボットは当社が(世界)シェア1位だと言われている。協働ロボットについても商品の魅力を高めていき、お客様に(競合メーカーに対する)当社のロボットの優位性を理解いただいて、同じようにシェア1位を目指したいと思っている。
ただ、シェアは結果だと思っていて、採算に合わないような安売りをしてまでシェアをとろうということはまったく考えていない。当社は基本的には最初に目標となる原価を決めているので、黄色いロボット(協働型ではない従来の産業用ロボット)と原価率が異なることがないようにしている。
事業として長続きするためには適正な利益をいただきながら拡販することが重要だ。シェアありきではなく、あくまで市場で評価されてシェアが伸びていくというふうに進めていきたい。
――ファナックの協働ロボットの特徴は何になるのでしょうか。
当社は安全性と信頼性について、長年黄色い産業用ロボットで培った評価がある。協働ロボットは、安全柵の中で使われる産業用ロボットと異なり、人と一緒に使われるので安全性を最重要視している。間違っても挟まれることがないよう、人がロボットに触れると停止する。お客様に試してもらうと「実際に軽い力で止まるんですね」と驚かれることが多い。
セールスと同行してニーズをつかむ
使いやすさという点でも、CRXシリーズはロボットの(動き方を指示する)教示操作盤やその中に組み込まれている操作ソフトウェアなどで、今までの産業用ロボットとは一線を画したものを提供できている。
従来の産業用ロボットは、動き方を指示する際に、ある程度のプログラミングの知識が必要とされており、導入のハードルが高かった。今回の協働ロボットでは、タブレット上でアイコンをドラッグ・アンド・ドロップすることで教示プログラムを作成できる。スマートフォンのような操作で視覚的にもわかりやすくしている。ロボットのアームを(人間が)直接持って教示するダイレクトティーチも軽い力でできる。
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