東芝機械vs村上ファンド、大詰め攻防のゆくえ 坂元社長「総会で3分の2以上をとり圧勝する」
賛成票は順調に積み上がっている
――臨時株主総会で過半数の賛成を得る自信はありますか。
優位に進んでいると思っている。当初はわれわれの対抗策に対して買収防衛策の再発動だというイメージをもっていた機関投資家も、足元では賛成の意向を示すことが多くなった。その中で、外国投資家に影響力があるISSが買収防衛策の導入と発動について賛成の推奨を発表した。これは非常にいい追い風になっている。アクティビストや海外投資家を顧客に持つ彼らが(買収防衛策に)イエスというのはよほどのことだ。われわれのアドバイザーも驚いている。
村上グループを除くと筆頭株主となるブラックロックグループ(約5%を保有)も、対抗策や2月4日に発表した中期経営計画を評価し、われわれに賛成の意向を表明した。スチュワードシップ・コードを持つ機関投資家は賛成を出すのが難しい環境にあるので、先陣をきってブラックロックやISSが賛同を表明してくれたことは非常に大きい。今のところ順調に賛成票が積み上がっていると思う。
ただ、村上グループが12%の株を持っているのは大きい。棄権する投資家もいるし、TOBに参加したいという個人投資家もいる。どんでん返しもありうる。最後まで気を緩めずに、3分の2以上をとって圧倒的に勝ちたい。
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