レオパレス、臨時株主総会で何が語られたのか

レノの方針にアパートオーナー株主が激怒

2月27日に都内で開催されたレオパレス21の臨時株主総会(記者撮影)

「クレーマー団体からの訴訟に始まって、ハゲタカファンドによる役員解任の請求。この大切な1月から3月の繁忙時期に一体何をやっているんだ!」

賃貸アパート大手のレオパレス21が2月27日に都内で開いた臨時株主総会。会場に、賃貸アパートオーナーでもある男性株主の怒声が鳴り響いた。

レオパレスは2018年春に発覚した施工不良問題で経営危機に陥り、2020年3月期は2期連続の最終赤字となる見通しだ。

賃貸事業の譲渡案にレオパレスは猛反発

下落した株価を受けて、買い集めを行ったのはアクティビスト(物言う株主)として知られる村上世彰氏の影響下にあるレノらだ。レノらは、施工不良問題さえ収束すれば、レオパレスの収益水準は回復し、毎年巨額のキャッシュフローを生み出す賃貸事業の価値は2000億円以上になるとはじく。

だが、度重なる業績の下方修正や補修工事の遅れ、自己株買いを行った後にレオパレスの利益剰余金がマイナスになったことで、レノらは「経営陣に当社の経営をゆだねることはできない」といらだちを募らせている。そして、「賃貸事業を譲渡し、他社の信用力を活用することが(経営再建に向けての)確実かつ一番の施策」と主張してきた。

アパート建築など開発事業を縮小したレオパレスにとって、賃貸事業は売上高の約90%を占める。レノがこうした主力事業の譲渡を主張したことで、レオパレス側は「当社の解体型買収を企図している」と猛反発。

話し合いが平行線をたどったことから、レノらは2019年12月下旬、レオパレスの取締役10人全員の交代と、レノの福島啓修・代表取締役ら3人の取締役への選任を求めて臨時株主総会を要求する株主提案を行った。

今回、株主提案を行ったのはレノとエスグラントコーポレーションだ。エスグラントコーポレーションは、東芝機械と対立しているオフィスサポートの子会社で、村上氏の影響下にある。レノらは2019年5月以降、継続的にレオパレスの株式を取得。直近の大量保有報告書によれば、レオパレス株を16.77%保有している。

しかし、1月27日に臨時株主総会の開催が決まった翌日、レノらは提案の一部を撤回。レノの関係者である大村将裕氏の取締役選任のみを要求するにとどめた。レオパレスが事業提携や再編を含めた改革を検討し始めたことなどが理由で、臨時株主総会の場で説明に立ったレノの福島氏は「ざっくばらんにいうと、10人の解任はあまりにも過激すぎた。そのために取り下げたということです」と付け加えた。

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