安川電機「業績予想未定」が発する事態の深刻度 コロナで消え去る2020年前半の回復シナリオ

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安川電機は産業用ロボットで世界4強の一角を占める。写真は2017年の国際ロボット展(撮影:梅谷秀司)

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、企業の設備投資を支え、景気の先行指標となるロボットメーカーにも波及してきた。

製造業が広く採用する産業用ロボットメーカーで世界4強の一角を占める安川電機が4月10日に発表した2020年2月期の連結決算は、売上高が過去最高だった前年度を13.4%下回る4110億円、本業の儲けを示す営業利益は半減以下となる前期比55.1%減の223億円と大きく落ち込んだ。

安川電機は産業用ロボットに加え、工作機械や半導体製造装置などに搭載する基幹部品「サーボモーター」を主力にしており、いずれも減収減益となった。

3~5月は欧米の需要が大きく落ち込む

減収減益の主因は、中国で自動車関連を中心に工場の休業が相次ぎ、顧客企業の設備投資需要が停滞したことだ。安川電機によると、新型コロナの影響で、2019年12月~2020年2月期に売上高70億円、営業利益25億円の下押し圧力になったという。

同社は2020年1月時点で、米中貿易摩擦の影響などを見込み、厳しい減収減益計画(売上高4200億円、営業利益250億円)を立てていたが、マイナス影響はそれを上回った。

2021年2月期については、新型コロナの感染拡大で顧客動向が不透明という理由で通期業績と配当の予想を「未定」とした。代わりに開示した2020年3~5月期の3カ月間の業績予想は、売上高に相当する売上収益925億円、営業利益40億円を見込む。今期から国際会計基準を適用するため、日本基準で売上高1074億円、営業利益72億円だった前年同期と単純比較はできないが、欧米などで需要が大きく減少すると見込んでいる。

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