「キングダム」に学ぶ聞き上手な部下になる方法 自分の主張をしがちにならない事も大切だ
現代では時々刻々と「働き方」の常識が変わり、それは人間関係にも及んでいます。企業でも強制的なつながりではなく、「コミュニティの時代」と言われ、上下関係ではなく、異なる職種、価値観を持った人同士が、力を合わせ、学び合い、何を生み出せるかが、ビジネスでも重要なカギとなっています。その上でコミュニケーション力が非常に重視されているのです。
私はコーチングスクールの講義や講演などで、学ぶべき優れたコミュニケーションのお手本として『キングダム』(原泰久・著、集英社)の言葉をよく引用しています。魅力的なキャラクター、によって展開される作品世界でのコミュニケーションを例に出すことで、受講者により深くコミュニケーションの本質をつかんでもらうことができています。『キングダム』を参考にしているのは、ひとえに『キングダム』がコミュニケーションを学ぶ上で最高の教科書だからです。
コミュニケーション力を学べる
コミュニケーションとは、人と人とのあいだに生まれる感情や意思、情報の伝達を意味しますから、「最良のコミュニケーション」は、「心が通い合う」ことが前提です。相手によって距離のとり方、質問内容、言葉遣いを変えながら、信頼関係を築いていく必要があります。
そんなコミュニケーション力を身につけるには、経験から学ぶか、感情移入できる物語から学ぶのが最も効果的なのです。とはいえ、皆が皆、自分の成長のために役立つ経験ができるとは限りません。
しかし、世にある物語には数え切れないほどの登場人物たちの経験が詰まっています。その中でも、私が愛してやまない最良のコミュニケーションの教科書が『キングダム』なのです。
『キングダム』の登場人物の中で、私が「最強のコーチ」、「最高のコミュニケーションの達人」として尊敬しているのが、王騎将軍の副将、騰(とう)です。
ここで、多くの方の脳裏に「!?」が浮かんだかもしれません。感情をださず、どこかとぼけた味を持つ騰と、「最強のコーチ」という評価は、あまりにもかけ離れている。そう思う方は少なくないでしょう。
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