褒められ慣れてない部下に自信を持たせる方法 その人ごとに合った指導法を見極めるのが大切

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部下と円滑にやりとりできるようにするためにはどうすればいいのでしょうか(写真:よっし / PIXTA)
部下とのコミュニケーションの取り方に悩んでいる、部下を傷つけずに注意するにはどうすればよいのか――。そんな、さまざまな悩みを抱えている人も多いのではないだろうか。西出ひろ子著『知らないと恥をかく 50歳からのマナー』より、部下の褒め方に関する箇所を一部抜粋・再構成してお届けする。

仕事はお金をもらってやるのだからできて当たり前。いちいちほめたりはしない――。そのような考え方で、50代の私たちは育ってきました。今は時代が異なります。ほめる時代になりました。突出した成果がなくても、ほめるということは、相手を認めた証拠。あなたに認めてもらえた部下たちは、安心感をえて、仕事に邁進できます。ほめることによって、部下のポテンシャルは引き出されるのです。

SNSには読者からの「いいね!」 の数が表示されます。「いいね!」 の数は読者からの賞賛の度合いであり、投稿者の影響力の証でもあるのです。若い部下には些細なことでも、ほめてあげるように心がけましょう。それが社員の義務の範疇でも、チャンスがあればほめるのです。ほめられたことで承認欲求が満たされれば、 仕事と向き合う姿勢も変わってきます。できて当たり前のことでも、若い部下たちはほめられれば喜ぶのです。

些細なことでも感謝を伝える

できて当たり前のことを、いちいちをほめるなんて――。そんな抵抗感が拭えないようなら、「感謝」を口にすることから始めましょう。部下が行った些細なことに、まずは 「ありがとう!」と感謝を述べるのです。感謝の言葉からスタートすると、それに続けて 「よくできているね!」「わかりやすい資料でいいね!」といったほめ言葉も、自然と口をついて出るようになります。

より部下の感情に訴えかけたいのなら、「クッション言葉」を言葉と組み合わせるのもいいですね。 感謝の言葉の前に、クッション言葉をつけ足すわけです。こうした言い方だとより一層、ほめられた部下もうれしくなります。さらに部下の名前を呼びかければ、部下のあなたへの好き好きモードは、MAX沸点を超えますね。

最近の若い人たちの傾向として、「ほめられて伸びるタイプ」が多いことは間違いありません。だからといって、全員がこれに当てはまるわけではありません。「ほめられると凹む」といった若い人も、少なからずいるのですから。このような傾向にある人たちは、過去に誰かにほめられて、あとで突き放されたなどの苦い経験があるのかもしれません。

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