アメリカ大統領選、勝負を分ける「3つの見所」 いよいよ2カ月を切って「最終コーナー」に突入

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ここから先はおなじみ競馬コーナーである。

ここでどうしても、筆者は1973年のアメリカ映画『スティング』(ジョージ・ロイ・ヒル監督)に触れておきたくなる。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという詐欺師コンビが、ロバート・ショー演じるギャングのボスに一杯食わせる話だ。

使われる手口はヤミ競馬場。電信で送られてくる競馬中継を、数分間遅らせることができるから、「あなたにだけは当たり馬を教えますよ」と誘うのである。いやあ、1930年代のアメリカでは、こんな手口が横行したのでしょうな。

劇中の詐欺師たちは、こんなことを言う。「Wire(電信)はどうだ?」「あの手は古いよ」「いや、意外とみんな知らないかもしれないぞ」。アメリカの郵政公社に警察部門ができたのは、このあたりに理由がありそうだ。

新潟記念は福永騎手騎乗が決め手のブラヴァスで

さて、週末の新潟記念(G3、新潟競馬場、芝2000メートル)については結論だけを手短に。

本命はブラヴァス。この夏新潟で勝ちまくった福永祐一騎手を評価。

対抗はカデナ。穴馬にウインガナドル。そして大穴にアールスター。ワーケアは危険な人気馬認定。この週末は夏競馬の最後を楽しみたい。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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