アラフォー「女性4人の共同生活」の意外な実際

結婚でも1人暮らしでもない「第3の道」

藤谷さんの同居人にも話を聞いた。

そのひとりの星野さん(35歳、会社員)は、長い間実家暮らしだった。そのため「一度は実家を出て自活するべきではないか」という規範意識のようなものがつねに頭にあったという。しかし、1人暮らしをするには収入が厳しかったことや、「喋る相手」と「他人の気配」がないと精神的に追い詰められるのではないかと考えて、シェア暮らしの提案に挙手。家族や恋人と違い、友人であれば「この人を最優先しなければいけない」と気負わなくてもよいことが気楽なのだそうだ。

フリーランスで服飾作家をしている丸山さん(36歳)は、「もし突然自分が倒れたとしても、みんなで暮らしていれば、すぐ見つけてもらえる。遠方の両親や取引先に連絡もしてくれそうなので、助かります。また、ゲームがしたくなったときも、コロナ禍の中で友達を誘うに抵抗があったので、同居人がいるとうれしい」と語った。

「一生一緒に暮らせるわけではない」が…

理想の生活を手に入れた藤谷さんたちだが、「このまま一生一緒に暮らせるわけではない」という現実も受け止めているという。

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物件を契約する前に、転勤の有無や家族の介護リスク、結婚を考えるパートナーがいるかどうかはお互いに確認した。しかし、「メンバーが結婚などで家を出るのであれば、もちろん友人としてうれしい」のだそうだ。大人だからこそ、ある程度は貯蓄もできている。すぐに家賃が払えなくなることはないし、それぞれの人生を尊重しあえる間柄だからこそ、穏やかに暮らせているのだろう。

シェアハウスというと、若い人がするものというイメージがあるが、藤谷さんは「実はアラフォー以降の女性こそ、シェア生活に向いているのではないか」と考察する。

「アラフォー以降は、結婚・出産などでライフステージが急激に変化する可能性は高くない。もちろん、結婚するかもしれないけれど、私はこれから子どもを持つことはほぼないでしょう。結婚や育児している方もすてきだと思いますが、独身の私たちも、今の暮らしを楽しめています。向き不向きや好みはあると思いますが、シェア、なかなかいいものですよ」(藤谷さん)

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