テレワーク中の指導がついパワハラになる理由 会社への不平不満が生まれる職場のカラクリ
「会社に何を求めるか」は刻々と変化していく
「仕事の量や時間は、これぐらいがちょうどいい」「職場環境は静かで集中できるほうがいい」「雑談が多くて和気あいあいとした職場環境がいい」社員が仕事をするうえで会社に求めるもの、働く理由、大切にしたいことなどの価値観を「労働価値」と言います。
労働価値はつねに変化していきます。スピードが速く、いつ何が起きるかわからない現代において、日本社会のみならず世界を視野に入れたときには、とくに意識が必要です。会社側は注意深く現状を把握していかなければ、間違った施策の選択につながりかねません。労働価値の変化の仕方には、マクロシフトとミクロシフトの2種類があります。
●ミクロシフト:個人の局所的要因による労働価値の変化
マクロシフトは、社会情勢による大きな労働価値の変化です。労働人口減少、産業シフト、外国人労働者、働き方改革、AIやRPAなどが要因となります。会社側の要因として、日本型家族的経営の減少、在宅勤務導入などもあるでしょう。そのほかバブル、リーマンショック、就職氷河期など、時代の変化が影響してきます。
加えて、生活スタイル要因として核家族化、少子化といった日常の変化があります。現在は新型コロナウイルスの流行、それがもたらしたさまざまな社会情勢・働き方・生活様式等の変化がマクロシフトを起こしていると言えます。
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