東武6050型、ローカル列車でも色あせない風格 かつて浅草直通の快速で活躍、今は地元の足

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車内は車端部とドア周辺が2人掛けのシート、中央部分は4人掛けのクロスシート(ボックス席)で、ゆったりとした印象を受ける。クロスシートには小さな固定式のテーブルと折りたたみ式のテーブルがある。ただ、弁当を食べるには若干位置が高いように感じる。

誤乗防止のため車内にも幕式の行先表示器がある(記者撮影)

快速の下り列車は、会津田島行き、新藤原行き、東武日光行きと、2両ずつ3つの異なる行先の列車が併結した6両編成で運転をしていた。

そのため、乗り間違いがないように行先表示器が車内にもあるのが大きな特徴だ。今は車内のLEDや液晶ディスプレイで行先を表示する例は珍しくないが、6050型は幕を回転させる方式だ。

「スペーシア」も引き継いだデザイン

急勾配で寒冷地という山岳路線に対応して、抑速、抑圧ブレーキに加え、上り坂ですべらないように「砂まき装置」を備えている。一部の車両は1両に2つパンタグラフを搭載し、片方は冬期の霜取りに用いられる。「ジャスミンホワイト」の車体側面に「サニーコーラルオレンジ」のラインを入れた色遣いは、のちに特急「スペーシア」にも引き継がれた。

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