災害級猛暑「41.1℃」歴代1位が記録されたワケ 東京の8月熱中症死者数は過去最多
お布団が2枚重ねになっているような状況で、日本付近は暖め続けられました。上空から暑い空気に覆われているために熱の逃げ場がなく暑さは蓄積され、最高気温だけでなく最低気温も高い状態が続き、大阪や京都は高い最低気温の観測史上1位を更新しました。
40℃超えというのは、記録的な高温です。
それを突破した地点では、ダブル高気圧に加えて、熱風が吹いたことによって気温が上昇したと考えられます。
風による気温上昇でよく取り上げられるのが「フェーン現象」です。
標高2000メートルの山で想定すると、風上(左側)では25℃だった空気が、風下(右側)では33℃。風上より風下のほうが空気が暑くなっています。乾いた空気は湿った空気よりも高度による気温の変化が大きいため、風下は山越えした暑い空気が流れ込みます。
2007年に更新されるまで長年、日本の最高気温ランキング1位だった1933年7月25日の山形40.8℃もフェーン現象の影響でした。
山の風下に暑い空気が流れ込むので、関東では北西風、日本海側は南風でフェーン現象が発生することが多いです。
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