災害級猛暑「41.1℃」歴代1位が記録されたワケ 東京の8月熱中症死者数は過去最多
どんな風が吹くのかは、気圧配置によります。
41.1℃を浜松で観測した8月17日の天気図を振り返ってみましょう。
太平洋高気圧の中心は九州付近で、浜松がある静岡県はその東側に位置しています。高気圧中心は風が弱く、熱風が吹きやすいのはその周辺です。特に、太平洋高気圧の東側は気温が上がりやすいとされ、この日の浜松には西寄りの風が吹いて愛知県や岐阜県から暑い空気が流れ込みました。
暑さの鍵を握る台風のコース
台風の進むコースによっても、猛暑になるかわかります。
台風4号は、8月1日に南シナ海で発生し、今年初めて日本に接近しました。
日本列島を避けるように大回りして朝鮮半島方面に進むこの経路が、典型的な猛暑コースです。
日本付近に張り出していた強い太平洋高気圧を迂回するようにこのコースを辿りましたが、台風と太平洋高気圧はお互いを強め合う関係があるため、このあと太平洋高気圧がさらに強まって日本に猛暑をもたらしました。
8月22日に発生した、台風8号の進路図です。
沖縄に接近した後、朝鮮半島方面に進む見込みです。
台風4号と似たコースが予想されていて、台風との相関関係で太平洋高気圧が強まるため、この先も非常に暑くなる可能性があります。まもなく9月ですが、厳しい残暑を覚悟したほうが良さそうです。
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