GAFA社員が「愛社精神は無価値」と判断する理由

彼らの頭の中は「次の転職先」のことで一杯だ

アメリカ企業の特徴として、スキルに応じて仕事を割り振ります。チームとして考えたときに、どの人にどの仕事を任せるのが最適かをよくわかっています。

そのため、他人の仕事を邪魔することもなければ、チームとして最高のパフォーマンスを出せるようにそれぞれが動いているのです。レアル・マドリードやFCバルセロナのような「個性の強い」選手が集まったチームを思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。

一方、日本企業は、仕事の役割分担が“へたくそ”です。意味もなくミーティングの全員参加を義務付けたり、会社都合で休みが取れなかったり、他部署に異動するときに、引き継ぎ作業で大幅な時間がかかったり。そういう仕事が発生すること自体、おかしいと思わなくてはいけません。

アメリカ企業では社員の出入りが激しい分、仕事は、誰が途中でいなくなっても、あるいは誰が加わってもいいように割り振られています。日本企業の多くは個人に依存しているので、その個人が長期休暇を取れないという状況が生まれてしまうのです。

時代遅れで非効率な「部署異動」

日本企業のチームワークを高めるためには、「個人の専門性を高めていくこと」、そして「無駄な人事異動をなくすこと」が必須です。というのも、個人のスキルがあまりにも広く浅く、スキルが見える化されていないと、役割分担ができず非効率な働き方になってしまうからです。

頻繁に部署異動を行うような企業もありますが、完全に非効率です。ようやく1つの仕事の専門性を身に付けたころに、個人のスキルを再構築する必要があるうえ、引き継ぎに多くの時間を割くことになるからです。

企業側からしたら「取引先となれ合わないように」とか「さまざまなスキルを身に付けてもらいたい」といった意図があるのだと思いますが、1人の社員を囲い込むだけの施策で、チームや会社の全体最適化がなされていないことは明白です。

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