GAFA社員が「愛社精神は無価値」と判断する理由

彼らの頭の中は「次の転職先」のことで一杯だ

シリコンバレーで働くエンジニアたちは「次はどこに転職をしようか」とつねに考えています。いまの会社より待遇のいい場所を求めるのです。

では、彼らはどうやって会社を見定めているのでしょうか。見るべきポイントは、「トレンド(流行)」です。

個人のキャリアにおいても、ビジネスにおいても、成功の近道は「情報をいち早くつかむこと」です。情報をキャッチすることで選択肢が増える。選択肢が増えると、それだけ戦略的な自由度が増します。手元の選択肢を眺めていると、ないと思っていた「好きなこと」がふと、見つかるかもしれません。

では、その流行をいち早くつかむにはどうしたらいいでしょうか。ズバリ、お金持ちを見ればいいのです。IT業界のはやりは、洋服のブランドのはやりと似ています。お金持ちが「次はこれがはやる」といって投資を始めたら、本当に大ブームが起きるのです。

シリコンバレーの歴史を振り返ってみても、仮想化ソフトウェア、クラウド、SNS、ビッグデータなど、その時々のはやりに乗っかった企業は一気に大きくなっています。昨今、IoT(モノのインターネット)が注目されていますが、すでに10年以上前、私がNTTドコモに勤めていた時期から、研究は行われていました。

当時はIoTという言い方はされておらず、あまり注目もされていませんでしたが、現在、この分野で続々とベンチャーが生まれています。シリコンバレーのベンチャー・キャピタルが「次はIoTという波がくる」と決めており、その分野の企業に投資することがわかっているからです。

「次にくる産業」はなにか?

いうまでもなく、アメリカは世界第1の経済大国であり、シリコンバレーがアメリカのIT業界を引っ張っています。さらに、シリコンバレーのベンチャー・キャピタルは次にはやる分野を予想しています。シリコンバレーのベンチャー・キャピタルが、たとえば「次はAIがくる」と決めた時点で、必ずそうなるという事実を理解することが重要です。

私は、AIがいずれ世界を支配するといった「SF」は信じていませんが、実際にそのような認識が少しずつ人々のあいだには広がってきています。シリコンバレーのベンチャー・キャピタルによる投資判断は、そうした想像を強いるだけのインパクトがあるわけです。

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