リモートで「成長する人、停滞する人」4大分岐点 「変化や新たな価値」を"創造できるか"が勝負
平成の30年の「緩慢なる衰退」において、日本企業の創造性は著しく劣化してしまった。目先の利益を上げることばかりに終始し、研究開発は後回しになり、日本企業のイノベーションの起点だった現場の活力も失われてしまった。
コロナは「日本企業が創造性を取り戻すチャンス」とも言える。新たな価値を生み出すことができる「クリエイター」を育てることに本気で取り組まなければならない。
「ちょっとした変化」「新たな価値」を生み出す人に
「リモートワーク『向く人、向かない人』3大分岐点」の記事で述べたように、「自己管理能力があるか」「指示なしで動けるか」は、リモート時代に成長できるかどうかの大前提である。しかし、それだけでは「生産性」は高まっても「創造性」までは高められない。リモート時代には「創造的な仕事ができるかどうか」が勝負になる。
「創造性」というと「私にはイノベーションなんか生み出せない」「私には関係ない」と思う人も多いかもしれない。しかし、それは誤った認識だ。
たとえどんな仕事であれ、「新たな発想やアイデア」で創意工夫し、「ちょっとした変化」や「新たな価値」を生み出そうとする人こそが「創造性の高い人」である。新商品や新事業の創造だけでなく、足元の業務改善や新規顧客の開拓も、立派な「クリエイティブな仕事」である。
では、どうすれば「創造的な仕事」をして、成長できる人になれるのか。「成長する人」と「停滞する人」の4つの分岐点について解説する。
まず1つめの分岐点は、「『70%ルール』で従来の仕事を効率的に進めて、『創造的な仕事』をするための時間を捻出できるかどうか」だ。
「デジタル化→オンライン化→リモートワーク」という新たな流れによって、これまでの仕事は間違いなく効率的に進めることができる。職種や仕事の内容によってその効果の大小は異なるが、最低でも30%は生産性を高めることはできるはずだ。
「これまでの仕事は従来の70%の工数で終了させる」という「70%ルール」を私は提唱したい。デジタルという武器を手に入れ、オンライン化、リモートワークという「新たな選択肢」を手に入れた現在、十分に実現可能な目標だ。
それによって、残りの30%の時間を「創造的な仕事」に振り向ける。一人ひとりがより付加価値の高い仕事へとシフトすることで、会社全体が「創造性」を高め、成長することができる。
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