ネット通販のスタートトゥデイが決算説明会で“合唱”を披露、その狙いは?
若者向けファッション専門のインターネット通販モール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイは、1月29日に開催した決算説明会の会場で社員による「合唱」を披露した。
説明会の冒頭、フォーマルウエアに身を包んだ同社社員と前澤友作社長らが、坂本九の遺作、「心の瞳」を熱唱した。決算説明会としては珍しい展開に、集まった約150人の証券アナリスト・金融関係者らの間には小さなざわめきが広がった。およそ5分にわたる合唱はなかなかの出来栄えで、終了後には大きな拍手が起こった。
前澤社長によれば「会社の規模が大きくなり、社員が一体感を持つことがどうしても難しくなりつつある。家族のようにまとまりをもった組織運営するために、社員が一体となれるイベントを定期的に開催している。合唱もそのひとつ」とのこと。社員のイベントで歌った歌を披露したというわけだ。
スタートトゥデイは、サイトの開発・運営はもちろん、商品写真の撮影から物流まですべて自前でこなすことで効率的な運営を実現しているのが強み。社員の一体感醸成は競争力に直結する。
ゾゾは、ファッションに関心が高い若年層をターゲットとしたファッション専門通販サイトとしてはトップの集客力をもつ。その集客力の高さから、有力なファッションブランドが続々とゾゾに出店している。
ファッションを扱う会社だけに、ゴルフウエアなど毎回ユニークな衣装で説明会に臨む前澤社長以下同社の関係者だが、ついに合唱まで披露。次回の出し物に注目だ。
(丸山 尚文 =東洋経済オンライン)
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