iPadがついにお披露目、電子書籍・携帯ゲームの革命児となるか

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 iPadのディスプレイはアマゾンのキンドルDXと同じ大きさの約9.7インチのタッチスクリーン。重さは約680グラム、薄さは約1.3センチメートルだ。プロセッサは動作周波数1ギガヘルツのアップル製のA4で、ハイビジョンのYouTubeの動画も見られる。
 
 バッテリーの持続時間は約10時間。「朝充電しておけば、東京まで飛んでも、ずっと映画を見ていられる」とジョブズ。
 
 どこでも簡単に持ち運べ、水銀やヒ素、臭素化難燃剤の無使用など環境に配慮した製品で、筐体のアルミなど再使用可能と、良いことづくめのように聞こえる。

しかし、iPadの難点もある。パソコンと違い同時に1つのアプリケーションしか使えないことや、携帯電話のようにビデオや写真も撮れないことなどだ。

会場内のデモでは、ニューヨーク・タイムズ紙の紙面が、iPad上で高解像度のカラー画像で現れると、聴衆は目を見張った。アマゾンのキンドルやソニーの電子書籍端末は、画面が白黒で、バーンズ&ノーブルのヌックはカラー画面を持つが、雑誌の解像度と比べ物にならない。
 
 iPadは、タッチスクリーンで本をめくるようにページが変わり、機体を傾けるだけで、画面が自然に縦や横に変化する。価格もアマゾンの6インチ画面のキンドルは259ドルだが、上位機種のキンドルDXは489ドル。一方、iPadは無線LAN(Wi-Fi)対応だが、3G通信がない低位機ならば499ドルだ。

アップルはニューヨーク・タイムズやペンギン、ハーパーコリンズ、サイモン&シュースターなどの書店との提携も進めており、オンラインブックストアを開く予定。09年はアマゾンが約300万台のキンドルを売りまくり、電子書籍端末市場では独走状態だったが、今年はiPadの挑戦を受けることになる。

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