在宅生活で売れまくる「ゲーム用家具」はコレだ 室内テントは売り上げ3倍に

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しかし、同社はパソコンでの作業が主流の現代ではもっと低い方が体はラクであると考え、体格や作業内容に応じて59cm~80cmの間で高さを変えられるこの「ゲーミングデスク」を開発した。推奨身長は手書き作業で140cm~190cm、キーボード作業で150cm~202cmと、10歳頃から大人まで幅広く使えるようになっている。

発売当時からロングセラーとなっているが、今回のテレワーク需要が高まった中で、4月の売上げは前年比2倍となったという。疲れにくいデスクを求め、たどりついた人も多かったのではないだろうか。

コロナ禍でとくに売れたデスク商品、「スタンディングデスク」(写真提供:ビーズ株式会社)

「ぐらつかない」「収納力」に高評価

「スタンディングデスク」(70cm幅参考価格 1万7250円、税抜)は前年比4倍とさらに売れた。メールチェックは立って行い、書類作成は座って集中するなど、気分や作業内容に応じて高さを75.5cm~117.5cmの範囲で変えられるデスクだ。この手のタイプはとくに今回家具市場全体でニーズが高まったアイテムの1つだろうが、中でも同社の商品は総合点が高いということで支持を得たのではないかと思う。

例えば、キーボードスライダーが付いているほか、両サイドのパンチング部分に電源タップを固定できたり、背部のパイプにS字フックなどを駆使すればゴミ袋や小物を引っ掛けたりすることもでき、地味に収納力が高いのである。底板やクロスバーを施すほか、ネジで水平調整ができる仕様も、ぐらつかないデスクが欲しい人に評価されたのではないだろうか。

また、それなりにしっかりした作りのデスクは幅100cm以下のラインアップがないことも多々あるが、同社のスタンディングデスクは100cmと120cm幅のほか、70cm幅も選べる。

今回、この70cm幅が最も売れたという。家が狭いと省スペースのデスクに目が行くが、コンパクトすぎるものはいかにもガタつきそうだったり、シンプルすぎて収納力など気の利いたポイントが見当たらないものが多い。そんな中、同商品は「緊急対応ではあるが、ちゃんと使えるものがほしい」という人の要望にちょうどよくハマるものだったのかもしれない。

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