外食で「コロナ禍の値下げ」は意味がない理由 今立ち食いそばを食べる人はどんな人か

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:飲食店というくくりの中では、立ち食いそばというのはまだ影響が少ないほうだと思いますよ。

池田:いろいろ変わりましたが、閉店が続いたことで、人材に関しては買い手市場に変わりました。今はいい人を採用するチャンスだと思います。先日も研修センターのトレーナーを募集して、2名、すごくいい人を採用できました。飲食店も閉店するところが増えてくるでしょうから、まだまだいい人材は出てくると思いますよ。

:人材不足はオリンピックまで続くんだろうなと思っていましたが、大きく解消されると思いますね。

レジャー性低い点が「プラス」に働いた

池田:この状況でも、超有名な飲食店はけっこう、人が入っているんですよ。ちょい高いような、なかなか予約が取れなかったようなところはそれなりに。ただ、居酒屋さんはしんどいままですね。

:そういうところから戻っていっているので、居酒屋のような大衆店は、厳しいですよね。ただ、そういう中で同じような大衆を相手にしている商売では、立ち食いそばは戻りのいいほうだと思います。

池田:お客様はグループでなく、個人ですからね。あと日常食。外食というより、レジャー性が極端に少ない、インフラみたいな感じですから。生活から外すことは、なかなか難しいんですよ。

:やりよう、生き残りようは、考えれば出てくるんじゃないかなって、希望の糸は垂れている感じは持っていますね。

池田:人がいて、国や自治体の支援でお金も借りられて、空き店舗があるから出店できて。チャンスといえばチャンスですけど、見極めるのには、まだまだ時間がかかりますね。

ただ、事実に対して現場は対応していくしかありません。今の状況がいきなり戻るわけはないので、その中で生き残るしかない。生き残るしかないでしょ。

:結局、できることは、普通の売り上げに対してどの店舗を残していけるのか。どれだけの人を雇いながら会社が成り立つのかというのを。見ていくことだけですね。大きい変化がありましたが、今後、それ以上に変わってくる可能性もありますから。

池田:そういうところは、チャンスなのかもしれませんね。

本橋 隆司 フリー編集者・ライター

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もとはし たかし / Takashi Motohashi

出版社勤務を経て、フリーの編集者・ライターとして雑誌やWEBサイトなどで活躍中。立ち食い蕎麦好きが高じて、2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作して出版。蕎麦愛好者コミュニティ「東京ソバット団」の団長も務める。

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