外食で「コロナ禍の値下げ」は意味がない理由 今立ち食いそばを食べる人はどんな人か

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池田:立ち食いそば店だけでなく、ほかの飲食店も閉店が続くと思いますよ。テナントの解約は6か月前ですから、9月、10月、11月と、年内いっぱい、大量閉店しますよ。もともと都心はオーバーストアでしたから。チェーン店だけでなく、個人店も多いでしょうね。昭和30、40年代の高度経済成長期に始めたお店が、高齢化でもうそろそろと思っていたときに、コロナで「もうやめるか」ってなっちゃうんですね。

飽和状態だった都心部の良物件も、コロナ禍の影響で閉店が続くと予想する池田社長。いい立地の物件が空くことはチャンスなのではないだろうか。

池田:それは絶対にチャンスですよ。ただ、すぐに飛びつくほど根性があるかというと、そこは危ないかなって。

:このまま人は戻ってこないのか、あるいはある程度、時間はかかるけど前のように戻ってくるのかは、非常に注目しています。最終的には戻ってくると思うんですけど、それがいつになるのかというのが、問題ですね。

池田:結局、気持ちの問題だから怖いんですよ。気持ちだから特効薬がないんで。大丈夫って安心できるまでは、相当かかるんじゃないですかね。そういう意味では、なかなか戻らないと思いますが。いつか落ち着くとは、思うんですけどね。

女性客が増えてきている

コロナで、従来の商売のやり方が大きく変わってしまった飲食業界。ただ、その変化の中にも、いい変化が見られるという。

池田:このところ、少ないながらも女性のお客様が増えているんですよ。なぜかというと、グループではなく1人で食べるようになったから。そういうのも変わってきていますね。

:昔は女性が1人で飲食店に入ること自体、抵抗があったんでしょうけど、今は連れ立って食事に行く状況ではないですからね。

池田:立ち食いそばは基本1人だし、ワイワイするわけじゃないので、不安は少ないんですよ。その点、居酒屋やファミリーレストランのような、レジャー系の外食は厳しいでしょうね。ラーメン店も飲むお客さんの多かった日高屋は大きく落としていますから。それに比べると、立ち食いそばは日常食ですから、まだチャンスはあるかなと思いますね。

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