孤独死現場の片付けで業者に騙される人の盲点 ゴミ屋敷など特殊清掃の悪徳業者はこう見抜け
依頼者はなんとか金融屋でお金を借りるのは断ったが、そこで借りていたら多額の借金を背負うことになったはずだ。
清掃の途中で作業をやめてしまう業者もある。
「最初にもらっていた5万円では作業はここまでです。続きをやってほしかったら新たに10万円払ってください」
と料金を上乗せする。水商売でよくある「たけのこ剥ぎ」と呼ばれるぼったくりと同じ手法だ。
作業ごとに追加料金を発生させて、最終的には大きな出費を強いる。実際に、最初は5万円という約束だったのに、最終的に100万円を超えてしまったという話もあった。
先程の事例は、まごのてで作業すると、15万円が相場の部屋だったという。
「清掃代で15万円と聞くと反射的に『高い!!』と思ってしまいがちですが、悪徳業者に捕まると結局何倍も支払い、しかも部屋も片付かないという最悪の結果になってしまうことがあります」
ネットで業者を探すときには、ついつい最安値を探してしまいがちだが、物事には適正価格というものがある。あまりにも安い業者は、危険な業者である場合が多い。
2、金品が盗まれる
これもお金の話だが、こちらは作業中に金品を盗まれるという話だ。これも非常によく聞く話だ。
ゴミ屋敷清掃でも起こるが、特殊清掃、遺品整理ではさらに起こりやすい犯罪だ。
人が亡くなった事故物件は、見た目や臭いがひどいこともあり、親族が部屋に入るのは心理的にかなり厳しい場合が多い。結果的に、誰も部屋に入らないまま業者に頼むことが多い。
例えば、15年も会っていない父親が自室で亡くなったとする。警察から連絡が入り、息子が部屋へ行く。
息子は、父親の部屋にいくら現金が置いてあるのか、貴重品がどこに置いてあるのか、まったく知らないまま業者を呼ぶことになる。
特殊清掃の現場で大金を見つけることはよくある
「特殊清掃をしていて、机の上に300万円がポーンと置いてあったりすることはよくあります。長年住んでいたおばあさんの部屋の押入れから、数千万円の現金と金塊が出てきたこともありました。もちろん遺族にお返ししましたが、
『こんなにお金を持ってること、知りませんでした!!』
とビックリしてらっしゃいました」
ゴミ屋敷清掃業者に頼んだところ、「部屋に置いておいた高級時計がなくなっていた」「現金がなくなっていた」と訴える人もいた。
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