伊勢谷友介「挫折禁止で、僕は環境問題に挑む!」

逆風に耐えた10年間から見えた「一縷の希望」

伊勢谷友介氏が代表を務める「リバースプロジェクト」の10年以上にわたる歩みと新しい事業展開について、インタビューしました(撮影:今祥雄)
「デジタル化」や「サステイナビリティ」といった変革が進むなかで、アパレル業界の現状と未来、そして日本の課題に深く切り込んだ『2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日』を上梓したローランド・ベルガーの凄腕コンサルタントの福田稔氏が、俳優業、監督業とともに、「リバースプロジェクト」の代表として長年草の根からの環境問題・社会問題を軸とした活動を続けてきた俳優・伊勢谷友介氏と対談を行った。
伊勢谷氏が代表を務める「リバースプロジェクト」の10年以上にわたる歩みと新しい事業展開について、福田氏がインタビューした。

「リバースプロジェクト」誕生のきっかけ

福田「私たちリバースプロジェクトは、人間がこれまでもたらした環境や社会への影響を見つめ直し、未来における生活を、新たなビジネスを通して提案しています」――私はこの「リバースプロジェクト」のブランドステートメントが大好きです。誕生して、はや10年以上になりますが、伊勢谷さんが「リバースプロジェクト」を始めたいちばんのきっかけは何ですか?

『2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

伊勢谷:少し哲学的な話になりますが、「1人の人間としてやるべきことはなんだろう」と、地球を俯瞰する「宇宙人の目線」で人類を見てみたんです。

福田:「宇宙人の目線」で。

伊勢谷:動物には「種の存続」の本能がありますよね。ただ、子を産み育てることや仲間とコミュニケーションをとることは、他の動物でもできる。人間にしかできないことは、「自分が死んだ世界を想像して、いまの自分の生き方を律する」ことだと思うんです。僕はそれをやろうと考えたんです。

福田:つまり、「未来のことを考えて行動する」ということですね。

伊勢谷:そうです。「なぜ生きるか」という哲学的な疑問から始まって、100億人になろうとする地球人口を維持するために「どんな生活をすべきか」を深く考えるようになりました。「何を食べるか」「どんな服を着るか」「どんな仕事をするか」「どんな人間関係を築くか」……。何かを変えるためには、1人ひとりの行動と選択から始めるしかないんです。

福田:なるほど。

伊勢谷「自分はなぜ生きているのか」という問いの答えが、「個人の夢をかなえるためではない」と気づき始めたからでしょうね。

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