「新品の服は1年買わない若者」は急増するか

「#ボイコットファッション」を知ってますか

福田稔氏(写真左)と伊勢谷友介氏が、お互いの活動を通して見えてくる「サステイナブルなアパレル事業」について語りました(撮影:今祥雄)
「デジタル化」や「サステイナビリティ」といった変革が進むなかで、アパレル業界の現状と未来、そして日本の課題に深く切り込んだ『2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日』を上梓したコンサルタントの福田稔氏が、俳優業、監督業とともに、「リバースプロジェクト」の代表として長年草の根からの環境問題・社会問題を軸とした活動を続けてきた俳優・伊勢谷友介氏と対談を行った。
「アパレル業界のトップコンサルタント」として活躍する福田氏と、「環境負荷の少ないアパレル製品などをプロデュース」している伊勢谷氏の両氏が、お互いの活動を通して見えてくる「サステイナブルなアパレル事業」について語る。

大量の服が捨てられているファストファッションの裏側

福田:伊勢谷さんと私の出会いは、昨年上梓した『2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日』を献本させていただいたのがきっかけです。以前から「サステイナビリティ」の分野で活動されている伊勢谷さんに、どんな感想を持っていただけるかという純粋な関心がありました。

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伊勢谷:福田さんのご著書を読みまして、日本の遅々としたアパレル産業の構造を強烈に実感しました。僕らが「リバースプロジェクト」10年間続けてきて感じてきたものが色濃くなったというか「絶望と希望」を感じたというか。

福田:業界の仕組みだけでなく、「環境意識」という面でも日本は後れをとっていますね。

伊勢谷海外では「アパレルに対するアプローチ」、つまり「生産方法」「売り方」「買い方」まで、あらゆる面で変わりつつある。「これから人類がどんな道を選んでいくのか」という意味でも、アパレル業界のあり方は大きな意味を持ってくると思います。

福田:日本のアパレル市場は、バブルのころの約15兆円から約9兆円まで縮小していますが、「廃棄される服」は増え続けているんです。ファストファッションの影響で、消費量に対して供給量がどんどん増えている。にもかかわらず、「マーケットがシュリンクしているから売れ残る」という悪循環です。

伊勢谷消費者に届く前に捨てられてしまう、ということですよね。

福田:セールでも売れ残って、在庫になって、結局捨てられる服が大量にある。最近ようやくこういった問題が取り上げられるようになりましたが、消費者レベルでいうと、まだまだ問題意識を持っている人は少ないですね。

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