仕事がつらい人は「慣性の法則」に乗れていない

超簡単!数学的思考が人生をラクにする

「数学的思考」を用いれば、仕事や人生のターニングポイントできっと役に立つはずです(写真:adam121/PIXTA)  
どうしても仕事がつらい――。そんなときに必要なものは何でしょうか。その1つとして有効なのは、ずばり「数学的思考」です。
数学的思考ができる人に世界はこう見えている ガチ文系のための「読む数学」』を著した齋藤孝さんに、人生の悩みに効く数学的思考について語っていただきます。
数学と聞くと体が拒否反応を起こすガチ文系の皆さん、ご安心ください。数学的思考について考えますが、数式はいっさい解きません。

「微分」とはひとことで言うとどういうこと?

数学の「華」といえば微分ですが、さて、微分の本質とは何でしょう。この質問に答えられますか?

答えは、「ある瞬間の変化率」。変化率といわれてもピンとこなければ、ある瞬間における変化の「勢い」のようなものだと思えばいいでしょう。

それを見極めようとするのが「微分的思考」です。

私たち文系人間が数学を日常生活で活用するうえで必要なのは、数式を書いて「瞬間の傾き」を計算することではありません。

私がお勧めしたいのは、「変化を微分する」ことではなく、あくまでも微分「的」思考で身の回りの変化を見ることです。

例えば学業でもスポーツでも、それに取り組んでいる人の成長の度合いをグラフで表すことができるでしょう。その成長曲線は、本人の「変化の記録」です。

当然ですが、そのグラフが描く曲線は誰でも同じではありません。もし小学校入学から中学校卒業までの偏差値の変化をグラフ化してみたら、その流れには人それぞれの紆余曲折があるのがわかると思います。

右肩上がりに一直線のグラフが描ける人(あるいはその逆)は、まずいません。

両端の点(小学1年生のときの偏差値と中学3年生のときの偏差値)を結べば直線になりますが、そこにいたるまでのプロセスはさまざまです。上がったり下がったりをくり返している人もいれば、最初の数年間は横ばいだったのに、途中で急上昇や急降下を始めた人もいるでしょう。

最初はしばらく順調に成績が上がっていたのに、どこかのタイミングで下がる一方になってしまった人は、「あのとき何か手を打てなかったのだろうか」と悔やむかもしれません。

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