渋谷で物件価格2000万円台「目利きのお家」事情 「購入は時代より自分のタイミングが大切」
そこで伊勢谷さんに、1人の中古物件売買のプロフェッショナルとして、また築古不動産購入の経験者として、重視している3カ条を聞いた。
新時代の不動産ニーズはどうなる?
新型コロナウイルスの影響によって、住宅分野の不動産ニーズはどう変わるか? 新型コロナの影響がどれほどの期間や規模になるのか未知なだけに、今の段階ではなんとも言えないが、価格も購入層も変わってゆくのは間違いない。伊勢谷さんは今の状況をどう見ているだろうか。
「多拠点居住など新しい住まい方がはやってきている一方、今回の件で自分の居場所をきちんと整えようと思われる方も多いはずです。人々の価値観が多様化するなか、住まいに関しても “一点もの” 感が強い中古住宅や、自分らしい暮らしが反映できるリノベーションという手法は、まだまだ普及していくのではないかと思います」(伊勢谷さん)
何日も自宅にこもる経験によって、長時間の居心地のよさや在宅ワークのしやすさなどを重視する人が増えた。一方であまりにも唐突に訪れた大きな社会変化に、先行きに対する不安感も高まっている。
今後はよりライフスタイルにフィットする住まいを、無理のない範囲で整えたいというニーズが強まるのではないだろうか。
伊勢谷さんが指摘するとおり、優良中古の購入は、その1つの選択肢になるかもしれない。ただし前述したように、中古住宅購入は難しい。個々の多様なニーズに真摯に寄り添う、知識豊富なプロフェッショナルと、中古住宅を正しく評価する仕組みが、今後はより切実に求められていくだろう。
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