適職を「探してばかり」の人たちに欠けた要素 キャリア築くには「自分で適職作る」姿勢必要

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最後にステップ3に関しては、次のように年齢やライフステージの変化などによって配点が変わるため、その変化に合わせていく必要がある。

【例1】20代前半(独り身で出世欲が強い)

時間もお金も自由に使え、自分中心にキャリアを考えていることから優越度、自由度、成長度のウェイトが高い。プライベートよりも仕事を重視することで給料もステータスも上げたいと考えている。

【例2】30代前半(結婚し、家族ができたことでライフワークバランスを意識)

家族との時間を確保するためにも、独り身の頃のように長時間労働はできなくなる。プレーヤーとして周りと競い続けることにも疲弊してきており、後輩や部下にティーチングし、支えることにやりがいを感じるようになっている。20代前半の頃よりも適性度、多様度、貢献度のウェイトが高くなっている。

このように、実態に合わせて適職スコアのウェイト、スコアを常にアップデートし続けることが、適職を手に入れるためには重要だ。

大事なのは「見つける」ではなく「自分で作る」姿勢

新卒や20代の若い転職希望者と面談していると、「適職が見つからない」という声をよく耳にする。適職を手に入れるためには、まずは「自分にとっての適職の条件」を洗い出し、その評価軸を明確にすることが大事だ。

しかし、それ以上に大事なことは「いい仕事を探して終わり」ではなく「目の前の仕事をよりいいものにする」ためのアクションをし続けること、そして「自分にとっての適職の条件」を実状に合わせてアップデートし続けることが大事だと伝えたい。

ちょっと面倒くさいかもしれないが、長期的に自分にとっての適職を「自分で作る」という姿勢でキャリアを築いてもらいたいと思う。そのような姿勢でキャリアを歩んだ方が、きっとポジティブに働き続けられるはずだ。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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