(第40回)大学別就職人気企業ランキング(慶應義塾大学編)

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●「ものづくり」志向だけでなく、「ビジネス」志向も強い

 現在、志望している業界(3つまで選択可)
 業界を3つ選択しなかった学生もおり、1人当たりの平均業界選択数は2.75。
 慶應義塾大学で人気第1位の業界は、東京工業大、大阪大に続いて、こちらでも83人から得票を得た「化学」となった。直接専攻が仕事に結びつく「化学系」の学生の実に78.9%にあたる56人が志望したほか、「物理・数学系」「金属・材料系」などの専攻系統からも志望を集めた。

 続いて「情報処理・ソフトウェア」、わずか1人の差で「総合電機・家電」が第3位。「情報処理・ソフトウェア」は、専攻が生かしやすい「情報・通信系」からは意外と少なく、41.8%にあたる33人。その他、「電気・電子系」の13人に次いで多かったのは、何と「生物系」の9人。「生物系」の学生だけで見た場合、「医薬品・化粧品」の15人に次いで志望者が多いことになる。

 「総合電機・家電」の志望者は、もちろん「電気・電子系」が最も多いのだが、学生比率にしてみると32.3%に過ぎず、1/3にも満たないことになる。志望者人数では「機械系」「情報・通信系」の方が多いものの、学生比率の点から見てみると、35.7%(5人)が志望した「金属・材料系」がトップとなった。

 以下は、4位「シンクタンク・コンサルタント」、5位「コンピュータ・通信機器」、6位「医薬品・化粧品」と続き、東京工業大では「総合電機・家電」と並んで3位だった「エネルギー」はようやく7位に顔を出した。特筆すべきは、東京工業大では16位だった「商社」が、「エネルギー」とわずか1人しか差のない8位にランクインしたことだろう。“ものづくり”志向だけではなく、“ビジネス”志向の強い理系学生が多いことが、慶應義塾大学の特徴といえる。

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