●重厚長大メーカー、インフラ系に人気が集中
現在、志望している業界(3つまで選択可)
業界を3つ選択しなかった学生もおり、1人当たりの平均業界選択数は2.62。九州大学では、これまでの他大学の傾向と大きく異なる結果となった。
まず、最も志望者が多かった業界は、今回の一連の調査で初めて「機械」という結果となった。これは、他大学に比べて「機械系」専攻学生の回答割合が多かったことによるものだ。「機械系」192人中126人(65.6%)が「機械」業界を志望している。次に人気を集めたのが、他大学では軒並み1位だった「化学」だ。こちらも「化学系」学生148人中120人(84.5%)という圧倒的な支持を集めている。
そして何といっても、3位には「化学」と僅差で「エネルギー」が、4位には「自動車・輸送用機器」が食い込んできたことに注目すべきだろう。もともと都市部と比べて地方においては、他産業に地場の大手企業が少ないがために「エネルギー」は人気が出る傾向にあるものの、昨秋からの景気環境悪化がインフラ人気にさらに拍車をかけた形となっている。「自動車・輸送用機器」は、レクサス、ハリアーを生産するトヨタ自動車九州の存在が大きいと思われるが、都市部では若者の自動車離れが叫ばれる中、地方では依然として「生活の足」として必需品の自動車人気は衰えていないようである。「機械系」学生の多さの影響もある。
他の大学で人気の高かった「総合電機・家電」は、「鉄鋼」「プラント・エンジニアリング」「医薬品・化粧品」の後塵を拝して8位という結果となった。「情報処理・ソフトウェア」は、「総合電機・家電」に次ぐ9位。「シンクタンク・コンサルタント」は、20位と低迷した。
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