家飲みで試したい「絶品おつまみ缶詰」はコレだ 人気缶詰を作る有力2社に聞いてみた

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国分は本業が食品卸であることから、「この原料は缶詰にどうか」と素材提案してもらえる機会が多いというが、「おいしさが表現しきれない場合は素材がよくても商品化を断念する」と、マーケティング開発を担当する青木杏里さんは言う。そのようにして厳選された、500円前後の価格帯を中心とした70種類を、現在展開している。

定番人気ベスト3は、発売初期から人気のロングセラーばかりだ。

第3位は「北海道・噴火湾産ほたて燻製油漬け」(450円税抜)。北海道噴火湾でとれたほたてのむき身を桜チップで燻製に仕上げたもので、白ワインやウイスキーに合うそうだ。

第2位は「缶つま 日本近海獲りオイルサーディン」(450円税抜)。日本近海で獲れた新鮮ないわしを塩とエキストラバージンオリーブオイルで味付けており、白ワインや日本酒と相性がよいという。

「缶つま 広島県産かき燻製油漬け」(600円税抜)(写真:国分グループ本社)

そして第1位は「缶つま 広島県産かき燻製油漬け」(600円税抜)。広島県海域で育ったかきのむき身を桜チップで燻製にした。

筆者も食べたが、スモークの香りが強く白ワインが進む。ハイボールもおすすめとのこと。かきは都心のスーパーではあまり手に入らない。缶詰ならいつでもありつけるので、かき好きの人にはうれしい1品なのだろう。

このほか、とくに3月以降に人気が急上昇したのは「缶つま 牛タン焼き ねぎ塩だれ」(450円税抜)だ。さらに高価格帯の「缶つま極 松阪牛大和煮」(5000円税抜)も昨年の3倍の出荷量となったという。

「缶つま 牛肉のバルサミコソース」を使ったアレンジパスタ(写真:国分グループ本社)

同シリーズを活用したレシピとしては「ベーコンやオイルサーディンをパスタに加えるアレンジは以前から人気が高い」と、青木さん。味つけも調整程度ですみ、簡単だ。筆者は「缶つま 厚切りベーコンのブラックペッパー味」(400円税抜)をビールのアテとして楽しんだ翌朝、余ったものをベーコンエッグにした。このように便利にアレンジできる缶詰を防災備蓄に加えておくと、災害時の食事が豊かになりそうだ。

同社では「みんなの缶つま」というウェブサイトで同シリーズの活用レシピを募っているので、おつまみやおかず作りのヒントがほしい人は参考にしてもいいかもしれない。

明治屋「おいしい缶詰」の人気の味は?

一方、1885年創業の老舗・明治屋の「おいしい缶詰」シリーズ。「お酒に合うグルメ缶詰」をコンセプトに、開発担当者が全国各地の名物を食べ歩き、120を超える試作品を作ったうえで2014年から参入。現在29種類を展開している。

女性にも人気が高い「おいしい缶詰」(写真:明治屋)

コロナの影響で特需が発生し、3~4月の売り上げ金額は前年比約150%以上で推移。「肉系缶詰の人気が上昇した」と、マーケティング担当の野中成史さんは話す。ちなみに「缶つま」も牛タンや松坂牛の人気が出たとのことだが、これは自粛生活で焼き肉屋に行けなかった反動だろうか。

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