家飲みで試したい「絶品おつまみ缶詰」はコレだ 人気缶詰を作る有力2社に聞いてみた

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「北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し(レモン風味)」を使用した「つぶ貝の白ワイン蒸しパンバター焼き」(写真:明治屋)

同シリーズの人気第3位は、「北海道産つぶ貝の白ワイン蒸し(レモン風味)」(450円税抜)だ。つぶ貝を白ワインで蒸し、ほんのりガーリックとレモンを効かせた。爽やかでほのかな酸味のあるワインと合うそうで、とくに女性から人気を得ている。卵料理やパスタの具材にも合うという。

第2位は「国産真いわしと野菜のトマト煮」(450円税抜)。

「おいしい缶詰 国産真いわしと野菜のトマト煮」(写真:明治屋)

旬の時期に三陸から八戸で捕れた真いわしを、香味野菜と一緒にハーブの効いた特製トマトソースで煮込んだ。ワインやビールに合い、こちらも女性に人気。

パスタとあえたりパンにはさんだりといった食べ方もできるソースの美味しさが支持されている。筆者はソースもさることながらいわしの程よい脂のりが気に入った。サンドイッチにしてみたが、簡単におしゃれなランチができていい。備蓄はイワシの味噌煮缶詰が多く、いざという際に飽きてしまいそうなので、ぜひこれも防災用の新顔として迎えたい。

そして発売以来、不動のナンバーワンは「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」(550円税抜)だという。

「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」と卵黄をのせてアレンジしたつまみ(写真:明治屋)

手でほぐしたジューシーな牛肉に黒胡椒を効かせており、「とくに男性に人気。ビールやハイボールとよく合う」と、野中さん。おっしゃるとおり、スパイシーでビールにすごく合うし、ホットサンドにしても美味しかったので筆者もリピート確定だ。5月からイオン先行で販売している「大人のプレミアムコンビーフ(燻製風味)」(580円税抜)も食べてみたいと思った。

普段から定番の人気レシピは、3位のつぶ貝を使用した「つぶ貝の白ワイン蒸しパンバター焼き」と、「国産鶏のオリーブ油漬(洋風アヒージョ)」(400円税抜)を使った「マッシュルームと鶏のアヒージョ」だという。

いずれも缶の中身を丸ごとフライパンに入れるだけでできる、家族や仲間とお酒を楽しめそうなレシピだ。

おつまみ缶というよりぜいたくなお総菜缶

一方、3月以降人気が出たのは、バゲットやパンにのせたりはさんだりする、より簡単な食べ方だという。慣れない在宅勤務や家族全員分の3度の食事作りなど、意外に余裕がない中だからこそ、手軽にぜいたくな気分を味わえるとして支持を得たのかもしれない。

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なお明治屋は、「ソースまでおいしい缶詰」を目指し、「レストランの味」を再現しようと素材と製法にこだわっているという。

缶詰で失われがちな食感・見た目・香りなどを再現するため、通常の缶詰製造にはない下処理をメーカーと話し合い実現。

例えばカット法を工夫したり、調味液に漬け込んだりと手間のかかる下ごしらえを施すほか、調味液や油・煮汁も素材が引き立つよう作り込んでおり、種類によっては数日間かけて製造している。もはやおつまみ缶というより、ちょっとぜいたくなお総菜缶だ。

ほかのメーカーからもおつまみ缶詰は出ているので、片っ端から試していくのもちょっと面白そうだ。なんだか最近、地震も多い。おつまみ缶詰を食べ比べしつつ防災備蓄の見直しをしていくのも、有意義な在宅時間の過ごし方かもしれない。

佐藤 ちひろ ライター・エディター

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さとう ちひろ / Chihiro Sato

インテリア専門商社にて内装デザインや商品開発リサーチ等を担当後、美容系ECサイトや新聞生活情報面の編集に携わる。独立後は企業取材やライフをテーマにした企画を中心に執筆活動を展開。東洋経済オンラインでは「めちゃ売れ!コスパ最強商品はコレだ」「溺愛される商品にはワケがある」など消費財関連の連載執筆を担当。プライベートでは1児の母。

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