コロナ禍でも人気のCM好感度ランキングTOP30 DMM英会話が総合1位、大塚製薬のポカリCMも
このような状況のもと実施された5月前期のCM好感度調査では、現在の社会情勢に対する人々の心情や、ライフスタイルの変化を反映する結果が見られた。
総合1位に輝いたのは、DMM.com『DMM英会話』の「オンラインレッスン・ポテト」篇。おぎやはぎの矢作兼がお笑い芸人グループ・超新塾のアイクぬわら演じる外国人講師から英語のオンラインレッスンを受ける様子をユーモラスに描いたCMだ。机に置かれたノートパソコンの画面に向かって矢作が「ポテト」「トマト」と言うと、画面に映るアイクが「potato」「tomato」と正しい発音でリピートする。
「卵」と言う矢作に続いてアイクが「タメーゴ」と英語のようなイントネーションで言い直すと、矢作は「いや、エッグだろ!何がタメーゴだよ」と冷静にツッコミを入れる。最後は悲しげにうつむくアイクに続けて「♪DMM英会話」という軽快なサウンドロゴと「オンライン英会話No.1」のテロップを映した。
5年以上前に制作されたCMが初のナンバーワンに
外出自粛要請が長期化する中、自宅にいながらオンラインで英会話の学習ができることを伝えたタイムリーなCMだが、本作が制作されたのはおよそ5年半前で、2014年の秋に約2カ月放送されるもその後はオンエアがなかった。
ところが今年4月11日に放送を再開すると、4月後期(4月5日~4月19日)には総合14位にランクイン。5月前期はさらにスコアを伸ばし、同社として自己最高のCM好感度を獲得して初のナンバーワンとなった。調査モニターの感想を見ると、ふたりのコミカルな掛け合いを評価する声が大半だったが、昨今のリモートワークを連想させるといったコメントも見受けられた。
続く2位には上白石萌歌が伸び伸びとCMソングを歌うキリンビバレッジ『キリンレモン』の新作がランクインした。広々とした草原を走る列車に乗った多部未華子があいみょんの弾き語りを聞きながら商品を味わうキリンビール『淡麗グリーンラベル』のCMは4位に入った。
いずれのCMもすがすがしい表現が特長で、連休中もレジャーや外出を控えた消費者の心を強く引きつけたことが想像できる。このほか任天堂のゲームソフト『あつまれ どうぶつの森』のCMが6位、ACジャパン『公共広告』の「にゃんぱく宣言」篇が7位に入るなど、ランキング上位にはSTAY HOME週間の世相を感じさせる顔ぶれが並んだ。
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