出社したくない気持ち縛る「かくあるべし思考」

どうしても行きたくない時の考え方・動き方

1つは、「かくあるべし思考」です。会社は嫌でも絶対に行くべきところであり、休むなんて許されない。仕事はきちんとしなければいけない……。というように、かくあるべし思考で自らを縛り、自分にガマンを強いるのです。

もう1つは、物事を「二分割思考」で捉えること。白か黒か、善か悪か、成功か失敗かなど、二者択一のどちらかで判断する考え方です。「会社に行くのは善」「行かないのは悪」と捉えたら、道は1つしかなくなります。嫌でも頑張って行くしかなくなるわけです。

ガマンを続けるとストレスはどんどんたまっていきます。ストレスが限界に近づくにつれて、心や体に変調を来すようになります。そして限界レベルまで追い詰められると、うつ病などを発症するケースが少なくありません。私はそういう患者さんをたくさん診てきました。

ひたすらガマンを続け、うつ病やストレスで体を壊してまで働く必要はないはずです。選択肢は、無理して会社に行くことだけではありません。それ以外にたくさんの道があることを知ってほしいと考えます。

考え方を180度変えればいい

「かくあるべし思考」や「二分割思考」で自分自身を縛るのはバカバカしいことです。その考え方をしている限り、あなたの心身はストレスにさらされ続けます。心理学者のアルフレット・アドラーは、「人生とは生き方や考え方次第で、いくらでも変えることができる」と唱えています。

もし今、あなたが会社に行きたくないとか、毎日がツラいと感じているならば、少し考え方を変えてみたらどうでしょうか。詳しくは、拙著『会社に行きたくない。さて、どうする?』に書きましたが、ここではそのヒントをいくつか紹介しましょう。

「会社に行く=働く」はもう古い?

安倍内閣は「働き方改革」を掲げ、多様な働き方を推進しています。厚生労働省の定義によれば、労働者がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を、自分で選択できる社会の実現を目指すための改革としています。

図らずもコロナウイルスの蔓延により、リモートワークが広がりましたが、そうでなくてもこれまでの「会社に行く=働く」という常識はなくなっていくでしょう。働き方は1つではありませんし、仕事の種類もたくさんあります。多様な選択肢の中から、自分に合った働き方や仕事を見いだせばいいのです。家から出なくても仕事はできます。

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