出社したくない気持ち縛る「かくあるべし思考」

どうしても行きたくない時の考え方・動き方

この数値は、事業所規模が大きくなるほど高まります。従業員100~299人の場合、それぞれ37.4%と16%となっており、職場のストレスなどによるメンタル不調で会社に行けなくなり、それが休職や退職につながっていることが読み取れます。

会社に行きたくない理由は何でしょうか? 10~50代の働く男女1000人を対象にインターネット上で調査したところ、84%の人が「働きたくないと思ったことがある」と回答しました(ビズヒッツがインターネットを使ってアンケートを実施。2019年10月)。

その理由は、「体がつらい」「やりがいがない」「休みがない」などで、最も多い理由は「人間関係がつらい」(196人)でした。仕事そのものへの不満よりも、仕事にまつわる「対人関係」に苦痛を感じている人が多いことを示しています。

確かに、人づき合いが苦手な人にとっては、人としゃべるだけでストレスになります。しかも日本人は人に嫌われることを極度に恐れるため、つねに周りに気を遣いながら話します。これでは苦痛に感じて当然です。

なぜガマンして会社に行くのか?

では、あなたに質問です。「会社に行きたくない」と思ったときに、実際に休んだことはありますか? 1回や2回はあるかもしれませんが、嫌だなあと感じながらも、たいていはまじめに出勤しているのではないでしょうか。

もう1つ、質問です。会社に行きたくないのに、なぜガマンして行くのでしょうか? たまにはズル休みをしてもいいとは思いませんか? でもまじめで勤勉な日本人には、それが難しいはずです。休むことを「甘え」と捉える人が少なくないからです。自分や周囲に対して甘えるのは恥ずかしいことであり、それはズルい人間や弱い人間のやることであるとみなす傾向が強いのです。

私は、甘えを悪いことと捉えていません。むしろ、自分にも周囲にも、素直に甘えるべきだと考えています。精神科医の立場で言えば、会社に行きたくない気持ちを甘えと捉え、悪いことと考えるのは好ましくありません。責任感の強い人ほど甘えてはいけないと考え、その感情を封じ込めようとしますが、その行為は自分のクビを絞めることになりかねないのです。

会社を辞めず、ガマンして行くことを選ぶ人がとても多い。その背景には、日本人特有の2つの問題があると考えています。

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