婚活が全然うまくいかない人の残念な共通点 「素晴らしい写真」なのになぜか断られる男性

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「高学歴で年収が高いのに独身のまま40歳を超えてしまった男性って、恋愛経験がない人がほとんどなのだなって、この活動をして知ったんです。でも、プライドは高いから、話しているとどうもマウントを取ろうとする。自分のルールを押しつけてきたり、自論を展開したり。でも、大林さんはそういうところがないし、自分では動けない人だけれど、会って食事をして話していると楽しい。だから、私から連絡を入れるようにしています」

さらに言った。

「私、婚活をして2年半になるじゃないですか。お見合いも60回近くやって、男性が自分から動かないから残っているというのもわかった。大林さんもそういうタイプだけれど、会っていて嫌なところがないし、もうそろそろこのへんが決め時かなって思っています。ただ私が頑張りすぎると疲れちゃうので、頑張りすぎないようにしています」

恋愛経験のない人、少ない人に“待つだけタイプ”は、とても多い。なぜ、自分から連絡を入れないのか。男性の場合は、「入れるタイミングがわからない」と言う。女性の場合は、「連絡は男性からしてもらうもの」と言う。結局はやったことがないので、相手から来る連絡をひたすら待ってしまう。

待つだけタイプの人に、「婚活においてのLINEは、連絡ツールではなく、コミュニケーションツールなんですよ」と言っても、響かない。というよりも、コミュニケーションツールとして使うことは、ハードルが高いのかもしれない。

清美主導で付き合いが進んでいた2人だったが、4月は緊急事態宣言の発出とともに、不要不急の外出が自粛となった。

5月に入り、大林の仲人から連絡が入った。

「4月は、まったく井川さんとお会いしてないようです。『将来のパートナーの女性と会うことは、不要不急の外出ではないわよ。でもあなたが車で井川さんをお迎えに行って、風通しのいい公園のような場所で、2時間くらいベンチでお話ししたらどう?』ってアドバイスしたのだけれど、『会社での立場もあるし、僕が感染者になるわけにはいかないから』と言って聞かないんですよ。本当にまじめで頑固で嫌になってしまう。こんなに放っておいたら、井川さんにフラれてしまいますよね。井川さんのお気持ちは今どうですか?」

この連絡が入ったことを清美に伝えた。

「まあ、そのまじめなところが彼のいいところですから。またお会いしたときに、いろいろ話をしてみます。そのとき、自分の正直な気持ちで、今後お付き合いするかどうかを決めていきます」

待つだけではなく自分から動く努力も

清美のような女性は婚活市場には少ないので、待つだけタイプの男性は、お見合いを繰り返しながらも、交際が長続きせず、結婚できないまま年齢を重ねてしまう。待つだけタイプの女性は、彼女をとことん気に入ってくれる押しの強い男性に巡り合えれば結婚できるが、そうした男性を女性側が好きになることは少ない。

婚活をするというのは、どういうことか。

それは、婚活市場に自分を棚卸しすることだ。“独身”という商品はたくさん並んでいる。いったん手に取ってもらったとしても、努力をしないで、ボーッとしていたら、棚に戻されてしまう。選ばれる努力をしている人に負けてしまうのだ。

待つだけタイプの人は、自分から動く努力もしてほしいと思う。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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