そしてスタートしたお見合い婚活だったが、彼女はなかなか申し込まれたお見合いを承諾しようとしなかった。また、年収のいい年下にばかり申し込みをかけるので、受諾されることはなかった。
さらに面談で会うたびに、私に婚活アプリで出会った男性の相談をしてきた。その男性たちは、決まって年下か同い年。結婚相談所のサイトから申し込んでくる男性は年上ばかりだから、ピンとこなかったのかもしれない。
「この人、どう思います?」
アプリでマッチングした30歳のジャニーズ系男性の写真を私に見せて、言った。
「この間一度ご飯を食べたんですけど、割り勘だったんですよね。でも、5つ下だから、仕方ないのかなぁ。私、30歳を過ぎてから付き合うのはいつも年下なんですよ」
「年下とばかり付き合ってきた」という30代、40代の女性は多いのだが、それで現在が独身ならば、年上に目を向けてみるのも1つの方法だ。人としての魅力に年齢は関係ない。年上でも素敵な人は、いっぱいいる。
また、こんなことも言った。
「この間、友達に誘われて合コンに行ったら、3人の男性から『LINE交換しよう』って言われたんです。そのうちの1人は私もいいなと思ったので、今度ご飯を食べに行ってみようかと思っているんです」
これもモテる女性からよく聞く話だ。「合コンに行ったら、こんな男性に連絡先を聞かれた」「どこどこを歩いていたら、声をかけられた」「元カレからいまだに連絡がくる」などと、いつも男性から声をかけられている。しかし、それが結婚につながらない。
多くの男性にモテるのではなく、たった1人の男性に選ばれる。それが、結婚できる女性だ。
連絡はいつも相手からの“待つだけタイプ”
私の会員である井川清美(仮名、36歳)は、大林真人(仮名、40歳)と交際に入り、2カ月が経った。交際の様子を聞こうと思っていたときに、真人の仲人から連絡が入った。
「彼にしては、珍しくマメに連絡を取り合っているみたいなんですよ。『井川さんは明るくて、話をしていても本当に楽しい』って言っています。このまま結婚につながればいいなと思っています」
その話を聞いて、私も清美に連絡を入れてみた。
「大林さんのお仲人さんから、お電話をいただいたの。交際は順調そうね。『マメに連絡を取り合っていて、清美さんと話をしているととても楽しい』って、おっしゃっているそうよ」
こう言うと、清美は言った。
「マメにと言っても、週に2回くらいですよ。連絡を入れるのはいつも私からです。LINEを送ればすぐに返信が来るんですけど、彼から率先して連絡が来たことはありません」
真人は、大手企業に勤めていて、年収は870万円あり、結婚するにはよい条件の相手だった。
清美は続けた。
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