東大生も絶賛「読書のコスパを最大化する」ワザ 「2冊同時読み」で2倍以上の効果が出せる
例えば僕はSFが好きなのですが、SF作品にはジョージ・オーウェルの『一九八四年』やフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』など、古典的な名作が数多く存在しています。
これらの作品自体も非常に勉強になるのですが、それと同時に、最近のSF作品に触れてみるのがおすすめです。
例えば、『一九八四年』で管理社会の恐ろしさを知った後に、伊藤計劃の『ハーモニー』で福祉や医療が発達しすぎた先の管理社会に触れたり、SFアニメ『PSYCHO-PASS』で新しい管理社会のあり方を観たりする。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』で人間とアンドロイドの境目について触れた後に、古市憲寿の『平成くん、さようなら』でAIと人間の境目を考えたり、SFアニメ『イヴの時間』でロボットと人間が共存する社会を観たりするのです。
同じ分野や似たテーマの作品だと、どちらの作品にも共通する部分が出てきたり、または相違点の中からそのテーマについて深く考えるきっかけが生まれたりします。
このように、同時並行で読むからこそ得られる面白さがあるのです。
あえて「別の主張をしている本」を選ぼう
同じ分野・テーマの「ちょっと違う本」を選ぶのがおすすめ、ということについてはわかってもらえたと思いますので、今度は具体的にどう「違う」ものを読めばいいのかについてお話ししていきます。
まずおすすめなのは、著者の「立場」をずらすことです。「この立場の人はこう言ってたけど、他の立場の人はどう考えているんだろう?」と考えることは、読書をより多角的・多面的なものにしてくれます。
1つの立場の意見だけを聞いていたら偏ってしまいますから、他の立場の意見もみてみるのです。
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