イタリア人が取り戻した日常と「厳しい現実」

ロックダウンが解除された後の生活とは?

ロックダウンから2カ月、イタリアもようやく収束に向かい動き始めた。写真は5月4日のイタリア・トリノ(写真:ロイター/MASSIMO PINCA)

世界で前例のない全国ロックダウンが始まったのが3月12日。あれから2カ月、コロナウイルスで多数の感染者と犠牲者を出したイタリアも、ようやく今、収束に向かい動き始めた。5月4日からはロックダウンの段階的な解除も始まり、人々は自由を取り戻すと同時に、厳しい現実に直面し始めている。

ロックダウンの解除が始まったと言っても、この原稿を書いている5月14日現在、自粛継続中の日本よりもずっと、不自由な状態が続いている。

テイクアウトができるようになった

真っ先に操業再開の許可が出たのは製造業と建設業。そしてロックダウン中も営業していた食料品店、薬局、新聞スタンドなどに加え、書店や文房具店などが営業を順次再開している。レストランやバールは今まではデリバリーのみの営業が認められていたが、テイクアウトができるようになった。

【2020年5月18日9時45分追記】初出時、テイクアウトの表現について事実と異なる点がありましたので修正しました。

ただしいくつかの州では、感染者数が少ないという理由で、政府の法令に先駆けてレストランや商店をオープンして物議を醸したりもしている。足並みが揃わず、みんなで勝手なことをするのも、イタリアらしいと言えばイタリアらしい。

そんな中でもイタリアの人たちにとって一番うれしいのは、「家族・親戚を訪ねていい」許可が出たことだろう。ロックダウン中には、たとえ身内でも同じ家に住んでいない人とは会うことはできなかった。結婚して独立しても、週に1度は親元へ食事に行くのが当たり前、なんていう人が多いイタリア人にとって、家族と会えるようになったことは、2カ月我慢した何よりのご褒美だろう。ただし感動の再会もハグ&キスは厳禁。マスクをして距離をとらなければいけないことに、一応なっている。その「家族・親戚」の中には「婚約者やステディな関係の恋人も含まれる」そうで、日本人の私は「さすが、アモーレの国!」と笑ってしまった。

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