ソニー、絶好調業績にさす新型コロナの暗い影

半導体など影響不可避か、注目の5月13日決算

2020年1月にアメリカで開かれた見本市「CES2020」でコンセプトカーを発表するソニーの吉田憲一郎社長(記者撮影)

ソニーは2020年3月期の連結決算を5月13日に発表する。新型コロナウイルスの感染拡大によって決算手続きが滞り、当初4月30日に予定していた発表を連休明けに延期した。

もっとも、パナソニックやシャープ、日立製作所、東芝など大手電機メーカーも軒並み決算発表を延期しており、5月11日発表の三菱電機に続いてソニーが先陣を切る形となる。サプライチェーンの混乱や消費の落ち込みがどれぐらい影響し、2021年3月期の業績をどう予想するのか。

ソニーの事業ポートフォリオはエレキからエンタメまで広範なだけに、市場の注目が集まっている。

半導体の好調を吹き飛ばす

コロナショック前のソニーの業績は絶好調だった。圧倒的な市場シェアを握る、スマホ用のカメラ向け画像処理半導体「CMOSイメージセンサー」が業績を牽引し、長年赤字に苦しんできたスマホ端末も構造改革が進み、黒字化が見えていた。

2019年4~12月期決算を発表した2月には、スマホ向け半導体が想定以上に好調だとして、2020年3月期の業績見通しを売上高8兆5000億円(2019年10月の発表時予想は8兆4000億円)、営業利益8800億円(同8400億円)に上方修正。他の電機大手が米中貿易摩擦や中国経済の低迷を受けて減益基調になる中で、まさに独り勝ちの様相を呈していた。

しかし、コロナショックで一転した。ソニーは3月27日、コロナウイルス感染拡大の影響について、2月の上方修正分を打ち消すほど大きなマイナス影響が出ると発表した。同時に、半導体は原材料の調達を含めて生産への影響を軽微とした。

半導体は旺盛な需要を背景に工場はフル稼働が続いており、これらに対応するため増産を続けている。2018~2020年に予定する設備投資額は総額で8000億円にのぼり、半導体の生産拠点である九州では、長崎工場に新棟を建設する予定だ。装置を納入する半導体製造装置メーカーによると、ソニーの増産投資の勢いは衰えておらず、今のところ設備増強計画に変更はなさそうだ。

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