テレビ業界に憧れる人が陥りがちな思考回路 夢は「見る」ものではなく「実現」するものだ

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まつさんのケースでも、放送・報道といってもその業務分野や関わる人材は非常に多岐にわたることでしょう。その中で、自分はどうやってその分野に関わりたいのか、どういった具体的価値を現在の放送・報道の分野に持ち込めるのか。

そういったことを具体化することでよりリアルな目標を創り上げ、具体的なアクションに落とし込むべきです。

目標をどんどん具体化し、自分の道を描く

夢を実現する事に本当に真剣な人は、「夢は見るものではなく、実現するものだ」という気概を持っています。そして気概があるがゆえに、悩んでいる時間は無駄とばかりに果敢に行動につなげるのです。結局のところ、真剣であれば行動につながるはずですし、真剣でないがゆえに行動につながらないのです。

そういった意味では、まつさんも放送・報道になぜ自分は携わりたいのか、そしてどういった形でその分野に携わりたいのか、そういったことをどんどん具体化していきましょう。

その過程で、もしかしたら単なる憧れであったということに気がつく可能性もありますし、そうでなくやっぱり真剣にその道に進んでみたいと思うかもしれません。

いずれにせよ、真剣に考える、具体化する、という行為は自分の心の中にあるアイデア、または自分自身を知るためのリトマス試験紙のような感じで、自分自身の本当の気持ちを量るバロメーターになりうるのです。

そのうえで、どうしてもやりたいということであれば一歩踏み出すことはできるでしょうし、そうでなくやはりキャリア的に現在の延長で勝負したいということであれば、そうわかっただけで具体化が実りのある行為であったというものです。

いずれにせよ、人生で進むべき道には正解がないがゆえに、そういった自問自答や試行錯誤を通じて、「自分が正解だと信じる道」を自分で描き、自分のペースで進んで行くしかありません。

もちろんキャリアチェンジということであれば一般的には年齢は若いうちがいいですから、現在のご年齢はギリギリであると認識したうえで、自分がどこで勝負をするべきなのかを早急に判断していきましょう。

新しいことに挑戦したいという自分にとって一番の敵は挑戦することを躊躇する自分自身です。

憧れを憧れのままで終わらせるべきか否か、それはもうご自身の判断にかかっていますから、前述のとおり試行錯誤、自問自答を繰り返し、本当にやりたいことは何なのかをぜひ考え、突き詰めるようにしてください。

まつさんは興味のあった日本にも来て、日本語も勉強し、なおかつイギリスで大学院まで行かれていますから、一度やることが決まったときの行動力は非常にあるのだと思います。

そういった意味でもご自身が今後進むべき道はどこなのか、それを今一度整理しさえすれば、後は持ち前の行動力で突き進むことができると信じています。まつさんがゴールに向かって邁進し、夢をかなえるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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